月刊ウララ12月号特集『訪れて 愉しい 街とお店』まだまだ知らない“いいお店”をご紹介。

2020/12/14

魅力的な街には素敵なお店がある。
そこには自然と人が集まり、会話が生まれ、そのにぎわいが地域に活気をもたらしてくれる。そんな場所は訪れた人にとってもきっと居心地が良くて、愉しい。
ニューオープンのお店から、常連客に愛され、顔なじみが集う地元の商店街のお店まで。まだまだ知らない“いいお店”を巡り歩いてみよう。

人と街とお店のカンケイ。

すでにカンケイづくりは始まっている。お店がある場所に人は集い、会話が生まれる。
そんなひとつひとつの小さなつながりがやがては街全体のにぎわいへとつながっていく。

来春オープン、
だけどファンづくりは始まっている。

カンケイ商店
素敵な出会いが地域のファンを育てる

絶賛、リノベーション中の「カンケイ商店」では地域のイベントなどに合わせてお店を出店。地域や人との関係づくりを進めている


人が行き交うエリアに新たなつながりの拠点を。

碁盤目状の町並みが広がる大野の城下町。市外や県外からも多くの人が訪れる街の中心に位置し、本町通りと七間通りが交差する“まちの起点”で、「カンケイ商店」という新しいつながりの拠点が誕生しようとしている。
現在、歴史ある建物を目下、リノベーション中で、一階部分には21年春、複合ショップが開業予定だ。
通りに面した場所にはドリンクスタンドがオープン予定で、まち歩き中の観光客がお店の人とちょっとしたやり取りを交わし、気軽にテイクアウトを楽しむ姿が目に浮かぶ。
さらに市内4蔵の地酒が飲み比べできる地酒バーや、少し奥まった場所にはイタリアンバル、一坪のチャレンジショップを構想中と、いろいろなつながりから形づくられるお店になる。
もっとも本来の開業がまだ先であるにも関わらず、すでにいろんな関係づくりがスタートしている点が実にユニークだ。毎週土曜の午前中に公開リノベーションを実施。地元の人から地元以外の人までいろいろな人が作業に参加し、「同じ釜の飯を食う」ような距離感の関係を築いてきた。
近くでイベントなどの催しが開かれた際にもドリンクスタンドなどをオープンさせて、まちのにぎわいや関係づくりに積極的に関わっている。




地コワ料理人のメンバー、永井杜弥さんがフード部門を担当。イタリアンバル「イチナナバル」の出店を計画中


プロセスにも人を巻き込みながら、開業に向かって進んでいく「カンケイ商店」の挑戦。このプロジェクトの発案者である中村和幸さんは「どうやって関係を築き、お店のファンになってもらうのか。それが今の時代はとても重要」と話し、土曜日は欠かさず足を運んで過ごしているという。
カンケイ商店の主要メンバーは中村さんを含めて5人。ウェブコンサルタントやデザイナー、設計士、元料理人、酒屋の主と本職も得意分野もさまざまなメンバーがゆるい中にも有機的につながり、プロジェクトを推進してきた。
「観光よりも地域により深く関わりたい人たちが訪れたり、滞在できたりする場所を作りたいね」。以前からメンバー間ではそんなやり取りを交わしていたという。
空き家となっていた理想的な建物との巡り合わせもまた、地元との関係性から生まれたものだという。

地域に開かれた一階部分には、複合ショップがオープン予定。「カンケイ商店」のオープンに向けた準備が着々と進行中

カンケイ商店
【住所】福井県大野市元町1-7
【HP】あり
【SNS】Facebook





月刊ウララ11月号(582円+税)は『訪れて愉しい街とお店』では、他にもまだまだ知らない“いいお店”をご紹介。また今、気になる場所・ヒト・コトをご紹介する『What’s Hot』もお見逃しなく。書店、コンビニ、通信販売で好評発売中です。ぜひご覧ください。



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#エンタメ#グルメ#月刊ウララ

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