【気象予報士 二村千津子の風と雲】

うっとうしいだけじゃない。ちょっとマニアックな雨の季節の楽しみ方を。|気象予報士 二村千津子の風と雲

2021/06/19

6月に入り、「え?福井ってまだ梅雨入りしてないんか?」
と、ちょくちょく聞かれました。

はい、してません。でした。
が、18日に北陸地方の梅雨入りの発表がありました。

今年は、西日本や東海地方が、異例の早さで梅雨入りし、福井市も5月は「雨が降らなかった日」は8日しかなかったので、すっかり雨の季節に突入したと思われている方も多いと思います。そんな中、北陸地方は平年より1週間ほど遅く、本格的な雨の季節に突入したわけです。




平年より遅いからと言って、梅雨明けも遅いとか、雨が少ない…ということにはならないので、前回のコラムでも書かせていただいた大雨に対して備える気持ちは、引き続き心にとどめてお過ごしください。

とは言っても、楽しめるときは雨の季節を楽しみたいですよね。今回は、私なりの雨の日の楽しみ方をおすそわけさせていただこうと思います。

私は空や花の写真はスマートフォンで撮影していますが、この時期、活躍するのが100円ショップで購入できるマクロレンズ。

これをつけると、「雨粒」の世界が、何倍も楽しくなります。

時間を忘れて、雨粒だけを撮っていることがあります(笑)

それから、夏に向かっていくこの時期は、どの季節よりも空が真っ赤に染まる機会が増えます。水蒸気が増えることが大きな要因です。

そして雨上がりなど湿気が残る日は、バラやユリなど、花の香りが晴れの日よりも長くとどまるので、ぜひ香りを楽しんでみてください。福井県坂井市にある『ゆりの里公園』は、ゆりもバラも楽しめるので、雨上がりに訪れるのもおススメです。




また、梅雨時の代表ともいえるアジサイ。街なかのあちらこちらで彩りを添えてくれますが、アジサイには「真の花」があるのをご存じでしょうか?紫やピンクに色づいているのは「ガク」といわれる部分です。




ガクの間をちょっと失礼します、とのぞいてみると、小さいながらもけなげに開いている「真の花」があります。ぜひ皆さんも、おうちの周りのアジサイの花、のぞいてみてください。

湿った風に乗って漂う花の香りや、ちょっと立ち止まってのぞきこむ花や雨粒などで、皆さんの“うっとしいな~”っていう気持ちが、ちょっとでも晴れると嬉しいです。


二村千津子(ふたむらちづこ)
福井市出身。気象予報士、防災士、健康気象アドバイザー。2008年7月から2009年9月まで、中京テレビ「おめざめワイド」「ズームイン!SUPER!!」お天気キャスター。2014年4月から2017年3月までテレビ朝日「モーニングバード」(現在は「羽鳥慎一モーニングショー」)にて「ふた天」を担当。同年4月からNHK福井放送局「ニュースザウルスふくい」に出演中。アメブロ



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