【福井ラーメン探検隊】
2021/06/18
今回我々が訪れたのは、JR越前大野駅前にあるラーメン店『麵屋 ぜん』。目的は、とにかく辛いけどなぜか箸が止まらなくなるという、密かに人気の「激辛・豚骨赤らーめん」850円だ。
しかし、夏になるとなぜか無性に辛い料理を食べたくなるのはなぜだろう。「暑い、暑い」と言いながら汗を流して食べる行為は矛盾しているような気が……。でも実は、唐辛子や生姜などに含まれる辛味成分が消化器の粘膜を刺激することで、中枢神経の働きを向上させ、夏バテ予防の効果もあるらしい。
だから自然と体が欲するのではないだろうか……。というウンチクはさておき、暑いけど無性に食べたくなるという激辛ラーメンの謎に迫るべく、いざ実食。
「辛さだけではない! 香りや旨さを引き立てるスパイス」
おぞましいほどにどんぶりは真っ赤に染まっており、見ているだけでも汗が垂れてきそうだ。まずはスープから慎重にいただくが、これが予想を裏切らない辛さっ! 思わずムセるものの辛さは後を引き過ぎず、思いのほか後味がマイルドでまろやか。
一見、大量の赤唐辛子のように見えるが、コチラは赤唐辛子の他にも鷹の爪やコショウ、パプリカパウダーなどをブレンドした特製のスパイス。これにより辛さだけではなく、香りやラーメンそのものの味を引き立てる役割に。
そしてこのスープ。豚骨なのにコッテリし過ぎず独特の甘みを感じて辛いけど飲みやすい。これは豚骨スープと鶏白湯スープをブレンドしてあり、豚骨ならではのコクと鶏白湯の甘みをかけ合わせ、両方のいいところを取っているから。
「辛さと旨みを大量に吸う特製細麺!」
麺はスープを吸いやすいように加水率を抑えた特注のものを使用。表面だけでもスパイスがまとわり真っ赤で辛そうだが……。激辛スープを大量に含んだ麺は芯まで辛い。もちろん旨みもしっかり吸い取っているので、時間が経つほど辛さと旨みが増して、最後まで美味しく味わえるようになっている。 これが、辛いけどついつい箸が止まらなくなる「激辛・豚骨赤らーめん」の秘密だったのだ。
今回いただいたのは、赤唐辛子や鷹の爪などの香辛料をブレンドし、スパイスを効かせた激辛ラーメン。そしてスープはコクとスッキリした甘さを出すために豚骨と鶏白湯をブレンド。非常に複雑な味を見事に調和させているが、提供するたびに違う味にならぬよう、継ぎ足して使用するという、まさに“秘伝のスープ”。辛さの奥にある旨さに痺れた一杯だったのである。
暑いときこそ代謝の上がる激辛ラーメンで汗をかき、夏バテ予防、健康のために「激辛・豚骨赤らーめん」を味わってはいかがだろう。
探検隊レポート
スープの濃さ:激辛
麺の種類 :細麺
ボリューム :普通
麵屋 ぜん
【住所】福井県大野市日吉町18-13
【電話】0779-65-1411
【時間】11:30~14:30LO
【休日】月曜(祝日の場合は翌日)
【席】36席
【駐車場】10台
【SNS】Facebook
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