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【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】
2021/06/18
連載「暮らしを豊かにする私の巣づくり」では、自然素材のカーテンやそのハギレで布雑貨を製作する福井のファブリックブランド『KURASIKU』とコラボレーションして、福井で購入できる“暮らしに取り入れたい”とっておきのアイテムたちをご紹介します。
目次
「暮らし」を見つめ直す時間がたっぷりできた今、「居心地がいい空間」を求めて、“植物のある暮らし”に興味関心を持つ人が急増中。今回は福井県越前市にあるグリーンの専門店『grow lab』さんに、初心者でも失敗することなく、植物が育てられる基礎知識を教わりました。
「育てよう、やってみよう、植物のある暮らし」をコンセプトに、観葉植物や多肉植物を豊富に揃える『grow lab』さん。「植物は飾って終わりではなく、育てることで、かわいさ、かっこよさがわかるんです。だから、毎日見てあげることが大切なんですよ。毎日見ることで、不調の時など植物はサインを出してくれるので、お世話も次第に慣れていくはずです」と店長の大塚さん。
ひと言で観葉植物といっても、室内で育てられる品種もあれば、強い光を好む品種、湿度の高い暗めの環境を好む品種もあったりと、個性はさまざま。できるだけ原産国と同じ環境で育てることが大切なのだそう。ついつい葉の形や大きさ、フォルムで「これが欲しい!」という気持ちを優先してしまいがちですが、まずは風通し、室温・湿度など、観葉植物を置く部屋の環境を調べましょう。これらをよく知ってから、インテリアと相性のいい植物をショップの方と相談して購入するのがおススメです。
◉観葉植物を購入する前にチェックすること
①観葉植物をどこに置きたい?
②観葉植物を置きたい空間の風通しは?
③観葉植物を置きたい空間の温度や湿度は?
観葉植物の中には、ビギナーでも比較的育てやすい品種もあります。そのひとつが個性的な葉っぱが、南国の雰囲気を演出してくれる大人気の「モンステラ」です。
強い直射日光に弱い品種なので、室内で育てることもでき、耐陰性(植物が日照不足に耐えて生育する能力)もあるので、初心者でも育てやすいそう。ただ、葉っぱにホコリが被りやすく、ホコリが被っていると光合成の妨げになるので、霧吹きで水をかけて、ティッシュや柔らかい布などで拭き取ってあげることが大切です。他にも「パキラ」や「ウンベラータ」も育てやすいので、これらの中から“植物のある暮らし”を始めてみるのもいいでしょう。
植物にとってとても大切な水。でも、与えすぎが枯らしてしまう原因にもなるので、鉢の状態をこまめにチェックしましょう。例えば熱い夏は、土がサラサラに乾いてきたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水をあげる。反対に冬は植物が休眠に入る時期なので、完全に土が乾かないようにして、さらに鉢の中の土が冷えないようにすることも重要。観葉植物を育てる方の中には毛糸で鉢カバーを作ってあげる方もいるそうです。植物への愛情を感じますね。
また、水やりだけでなく、植物を乾燥から守る葉水も大切なお世話のひとつ。葉の表面だけでなく、葉の裏にもたっぷり霧吹きをかけてあげることで、害虫がつきにくくなるメリットもあります。
そして意外と知られていないのが、窓を閉め切ったまま室内に植物を置いておくと、枯らせてしまうことがあるということ。
“水やりしているのに何で?” と疑問に思うかもしれませんが、植物にとって風も大切な存在で、自然の風にあたることで、蒸散(体内の余分な水分を排出し、水分量を調節すること)が行なわれ、空気をキレイにしてくれるという嬉しい効果もあります。お家を留守にする時はサーキュレーターや扇風機で空気の流れを作っておいてあげるといいそうです。風を直接あてるのは絶対にNG。エアコンの冷たい風も直接当たらないように注意しましょう。
4~6月は観葉植物を購入するのにとてもベストな時期です。冬の休眠から目覚めた植物は、春になると新芽を出し、初夏には若葉へと成長し、これから迎える夏本番には葉を繁らせます。さらに9月までには肥料を与えるとよいそうですが、品種によっては特に肥料を必要としないものもあるので、ショップの方に確認してみることをおススメします。
大切に育てることで、日々成長する植物。葉がうっそうとしてきたら剪定をする必要があります。形が整うだけでなく、風通りもよくなりますよ。また、「水をあまり吸わなくなった」「たくさんの葉が同時に黄色くなってきた」「土の表面が盛り上がり、根が見えてきた」「鉢底の穴から根が出てきた」のような兆候が出てきたら、植え替えのサインです。植え替え作業は5月中旬から9月中旬ぐらいがベター。例え根を傷つけても、植物が栄養をたっぷり蓄えているので回復が早いとのこと。上手に植え替えができるか心配…、大きく育ちすぎて自分では無理という方は、植え替え作業を行なってくれるショップもあるので、相談してみましょう。
大きさも種類も、生まれた国もさまざまな観葉植物。観葉植物は私たちと同じ「生き物」です。店長の大塚さんがおっしゃるように、「今日はどうかな?」と毎日様子をみてあげることが、枯らさないための一番大切な“テクニック”なのかもしれませんね。
KURASIKU(クラシク)
【住所】福井県福井市羽水1-611 カーテンのカズマ内
【電話】0776-97-9066
【SNS】Instagram
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grow lab(グロウラボ)
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