2021/07/08
令和3年度に開館50周年を迎えた『福井県陶芸館』。現在、それを記念した特別展『ECHIZEN BRAND』が開催中です。越前のやきものの魅力や価値を最大限に発信しようと開催されている本展、会期が前・後期と2期に分かれ、それぞれ異なる内容の展示がされるそう。
8月29日(日)まで開催中の前期では、越前焼が産地として芽吹き始めた古代から、最も花開いた中世までのやきものを取り扱い、地元越前の国で焼成された甕(かめ)や壷など、各やきものを一挙に展示。
現在では「日本六古窯」として、全国的にも有名な越前焼。現代の私達には茶色く地味で素朴なやきものに見えますが、中世では、越前の国だけではなく日本海沿岸部の地域でも魅力あるブランド品として望まれていたことも。
また、中世中~後期にかけては東北・北陸(主に日本海域沿岸部)で越前焼の流通量が増えていたようで、これらのことからも紐づけられる、「消費地から見た越前焼」の魅力についても見どころです!
生産地からだけでは感じることのできない、越前焼の新たな一面が垣間見えるかもしれませんね。
また、会期中は学芸員によるギャラリートーク(7/24・8/28 各11:00~)や、生涯をかけ越前古窯を研究しつづけた水野九右衛門先生の軌跡をたどる「水野コレクション写真展」も同時開催。
さらに、お子さんの自由研究にもぴったりな特別企画や越前焼の壷をかたどったお菓子が楽しめる限定呈茶の企画も実施しています。
福井が誇る越前焼の見どころが満載の本展。約2カ月間開催されているので、ぜひ訪れてみて下さい。
また、9月14日から開催予定の後期展もお楽しみに。
福井県陶芸館 開館50周年記念特別展前期
ECHIZEN BRAND ―海をわたる褐色のやきもの―
【会場】福井県陶芸館 1階・2階「資料館展示室」
(丹生郡越前町小曽原120-61)
【日程】6/26(土)~8/29(日)
【時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】7/12、7/19、7/26、8/2、8/10、8/16、8/23
【料金】一般800円、高校生以下・70歳以上300円
【お問い合わせ】0778-32-3262
【HP】あり
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