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福井ならではの映画『くもりのち晴れ』。とうとう上映スタート！｜メトロの灯

2021/07/16

TVCMでも流れて、新聞などのメディアにも出て、月刊ウララ7月号でも掲載した映画『くもりのち晴れ』。とうとう今週末に上映されます。建設現場で働く若者が悩みながらも成長していく物語を描いた映画、建設業界を盛り上げたいと『株式会社タッセイ』が製作したということも話題になっています。先日に試写会が行なわれ、一足お先に鑑賞してきました。

この作品を作るにあたって片山監督は建設現場を見学に行ったそうです。「そもそも建設現場のイメージが湧かなく、どういうモチベーションで働いているのかもわからなかったのですが、現場を見に行った際に話しかけた子が屈託なく『楽しいです』と答えたんです。

完成した建物は行ける所なら行くのも『気持ちよく使ってもらいたいから』と。もう感動して泣きそうになって。そのことを上司の方に話すとさらに熱い言葉が返ってきて。全員が同じ方向を向いていて本当にいい会社だなと感じました（片山享監督）」。

2019年に撮影がスタートしたのですが、すぐにコロナ……。製作は1年延びて、やっと今年完成したのです。「やっぱり映画館で見るとまったく違いますね。建設業の職人をしている子の気持ちがストレートに伝わる映画でした。片山監督が『人を撮りたい』という言葉がわかりました（田中陽介社長）」。建設現場と映画作りは似ている、と片山監督は言います。「映画も多くの人が重なって映画になります。それは一人欠けてもできません。建設現場も一人が欠けるとできなくなります。人が人のために人と作る。素敵な世界だと思いました」。

この映画は、人によっていろんな視点で見ることができるから、笑いもするし共感もすると思います。人が人のために人を思い、人にフォーカスした映画『くもりのち晴れ』。17日から2週間の公開です。7月26日15時の回は特別に「高校生鑑賞会」として、田中陽介社長や若手職人へのインタビュー映像など、特別プログラムで上映するそうです。