敦賀市の雑貨店「mikke」で出会った、再利用して作られるガラス「リューズガラス」。

連載「暮らしを豊かにする私の巣づくり」では、自然素材のカーテンやそのハギレで布雑貨を製作する福井のファブリックブランド『KURASIKU』とコラボレーションして、福井で購入できる“暮らしに取り入れたい”とっておきのアイテムたちをご紹介します。

「暮らしを豊かにする」上で、カーテンをはじめとするインテリアファブリックは欠かせませんが、同様にグラスやお皿など、毎日使う日用品にもこだわりたいですよね。

ガラス戸の向こうに並べられる素敵な暮らしの道具たち。そしてそれを引き立てるような古い什器に、白い壁とモルタル調の床。

控えめな印象ながら、すっきりとしていて居心地の良いこちらは、姉の田中さんと妹の田辺さんが2人で営む敦賀市の雑貨店「mikke」。

こじんまりとした小さなお店は2人の祖父が使っていた、古い車庫をリノベーションしたもの。天井の古びた梁が印象的で、洗練された空間にアクセントを与えています。

お店を始める前から空間のイメージはできていたそうで「どんな道具でもなじむような空間作りをしたくて。なので壁は白く、什器や扉も古道具で。真っ白なキャンバスに少しずつ絵を描いていくような、そんなお店を目指しました」と田中さん。

実際、壁は自分たちで塗装し、什器や扉は満足いくものを古道具店やオークションなどで探し回ったそうです。

そうして作られた店内には、食卓を彩るグラスや器、カトラリーのほか、ボウルやホーローバットといったキッチン用品、さらには、使い勝手の良いかごバッグや掃除用具など、普段の暮らしに欠かせない日用品が数多く揃います。

昔から雑貨や日用品などが好きで、私生活にもよく取り入れていたという2人。実際に生活の中で使ってみて、「使いやすいもの」「暮らしになじみやすいもの」を中心に商品を選んでいるそう。

また、2人が主婦ということもあり「価格が手に取りやすいもの」も商品を選ぶ上で大切にしていることだそうです。

多様な道具が揃う中、2人がお店を開く以前から使用し、現在も愛用しているグラスがあります。それが廃棄ガラスを再利用して作られる環境に優しい「リューズガラス」シリーズ。

「リューズ」とは再利用を意味する英語「reuse（リユース）」に由来していて、こちらの商品はベトナムでひとつひとつ丁寧に作られています。

魅力はその素朴な風合い。リサイクルガラスから作られているため、少し緑や青みがかったレトロ感のある色合いを感じさせます。

今回ご紹介するのはステム（脚）が可愛らしい「ステムカップ」ですが、タイミング次第では、一般的な形のグラスや花瓶なども取り扱っているそうです。

「ステムカップは形も可愛いので、お水を入れるだけでも様になりますよね」と田辺さん。そのおしゃれな雰囲気も相まって、普段の食卓をちょっぴり上質なものにしてくれます。

飲み口もクセがなく、飲み物にはぴったり。ここ最近の暑い日にはレモンスカッシュや緑が映えるメロンソーダなども素敵です。

また、容量も160mlと適度な量なので、特別な日にはお酒を注いで、おうちで少し贅沢気分を味わうのもおすすめですよ。

飲み物以外にも、果物やヨーグルト、コーヒーゼリーの盛り付けにも最適。大きすぎないので、ちょっとしたデザートとしてパフェを作ってみるのも良いですね。

雑貨や道具は、このリューズガラスのように、その背景を少し知るだけで見方が変わったり、もっと使いたくなっていくものです。

そして「環境に優しい」ものを選ぶことは今の時代、暮らしを豊かにする上では大事なことのひとつですよね。

「mikke」でも、天然素材から作られる素敵な日用品がたくさん並んでいるので、お気に入りを見つけにぜひ訪れてみてくださいね。

このグラスの他にも「kurasikuコラム」では、暮らしを豊かにする様々な道具を紹介しています。

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mikke

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