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2021/08/11
人が人として歴史を紡いでいるずっと昔から、空には星が輝き続け、人の営みを眺めていた。人は星に願いを込め、物語を作り、時には方向を指し示す手段としてきた。星と人はずっとつながりあっている。
今年8月、ペルセウス座流星群を約10年に1度の好条件で見ることができる。『流れ星フェス』は、その幻想的な夜をみんなで楽しもうと、“わくわく科学プランナー”として星や科学実験ショーを開催する加藤絢さんが立ち上げた。
加藤さんは転勤族で、小学生の頃から転校を繰り返してきた。「国語の授業で『走れメロス』に竹馬の友という言葉が出てきたとき、私にはいない、そう感じたんです」。ある日見上げた星空に光るオリオン座、その翌年転校先で見上げたオリオン座と同じと知ったとき、日本のどこに行っても同じ星空に興味を抱いた。星が見たくてピースボートで世界一周もした。北半球南半球、世界の星空を見てきた。「だから感じるんです、福井の星空ほどきれいなものはない、って」。
生まれたときから頭上で光る星空は当たり前過ぎて、それがどのくらいきれいなものかを知る由もない。加藤さんが転勤族だから、世界を見てきたからわかる福井の星空。自粛ムードは今も続くが、星空は変わらず光り続ける。同じ思いで多くの人と見上げる星空のショーはきっと、寂しさをかき消してくれる。
(取材・文/宮田耕輔)
流れ星フェス
※オンライン配信で開催
【日程・時間】8/12(木)PM4:00〜8/13(金)AM5:00
【会場】池田町・農村de合宿キャンプセンター、 新保ファミリースキー場
【料金】入場無料
【お問い合わせ】流れ星フェス実行委員会 090-2677-1275
【HP】あり
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