2021/08/15

夏色の空や海を目指して、住み慣れた福井を旅してみる。
訪れた先で出会ったのは、地元の食材で作る滋味深い料理や、海辺の風景を愛でる特等席。
素敵なお宿に滞在して、とっておきの朝ごはんを味わう 至福のひとときも格別。
いつもより少し贅沢に旅することが許されるのも大人の夏休みの特権だ。
ひがえり海街
自慢の食を育む夏の海。福井のブランド食材として、訪れた人をもてなす海の幸や、多彩な海のアクティビティー、見る人を癒してくれる美しい自然の風景など、感動的な体験が待っている。
和食割烹の絶品「鯛めし」。
御影堂前 お料理 やまとも

3日間熟成させた、
敦賀真鯛の旨みを堪能。
敦賀真鯛の魅力を「味の伸びしろ」と表現するのは、気比神宮近くの和食割烹料理店『やまとも』の店主、竹内祥悟さん。
『やまとも』では神経締めにした真鯛を仕入れ、それを最大3日間かけて熟成させる。「3枚おろしにした真鯛に、薄い塩をふります。すると、真鯛の持つ臭みと水分が抜けていきます。それを拭き取って半真空状態、0.5℃で保存する。
これを繰り返していくと、浸透圧で臭みや余分な水分が抜け、どんどん旨味だけが残るんです。良い魚でなければ、同じように熟成させてもここまでの旨みは出ません。だから伸びしろという点では、敦賀真鯛はかなり良い魚だと思います」。
3日間かけて丁寧に熟成した敦賀真鯛は塩焼きにして、店の一番だしで炊いたご飯の上にのせ、「鯛めし」となる。



御影堂前 お料理 やまとも
【住所】福井県敦賀市神楽町1-1-6
【電話】0770-25-8716
【時間】11:30~13:30LO、 17:30~21:00LO
【休日】日曜
【席数】20席
【駐車場】神楽広場、神楽商店街駐車場利用
【HP】あり
白い砂浜と、遠浅のビーチ。
水島

住民たちに支えられて、
2年ぶりの海開きを迎える。
敦賀半島の先端に向かって車を走らせると、トンネルを抜けた高所から小さな島が視界に入ってくる。その瞬間、思わず息をのむようなエメラルドグリーンの海の美しさを前に“北陸のハワイ”とも称される「水島」だとすぐに気づく。
毎年、県外からも多くの海水浴客らが訪れる人気のビーチ。
コロナ禍で海開きを見送ることになった昨夏を乗り越え、2年ぶりの海水浴シーズンが水島に戻ってきた。 海開きを迎える7月を前に、色浜、浦底の地元住民を中心に関係者や市内の企業、有志らが協力して清掃活動を行うのも2年ぶりの風景だ。朝から半日近くかけてペットボトルなどのごみや、流木などの漂着物の回収作業などに汗を流し、約400メートル続く白い砂浜を美しく。着々と準備が整っていくにつれて、気持ちも自然と夏本番へと高まってくる。

「今シーズンも海開きについては、両地区の住民や事業者が集まって、ぎりぎりまで話し合いを続けていました。それでも最終的に海開きをすることを決めたのは、地域にとって大切な水島を守っていくために必要だと判断したから。2シーズン、海開きをしないとなった場合、来年以降の維持管理も難しくなってくるかもしれません」とこれまでの経緯や思いを語ってくれたのは、浦底区長の横山守さんだ。海開きの期間は例年よりも短く、7月15日から8月22日まで。島に渡る渡し船の定員を例年よりも少なくするなど感染対策を徹底しながら、海水浴客を迎えることを決めた。

例年であれば、地元の中学生も清掃活動に参加し、水島の魅力を肌で実感する機会が巡ってくるが、今年に関しては参加を見送ることに。横山さんは「水島は自分にとって、子供の頃から変わらない存在。気軽にアクセスすることができる無人島、というのが一番の魅力やね」と笑顔で話し、水島への愛着をのぞかせてくれた。


今年の海開き期間は7月15日(木)から8月22日(日)まで。期間中、色ヶ浜・浦底~水島間を渡し船がピストン運航(荒天時、欠航の場合あり)。往復運賃(環境美化協力金を含む)大人1200円、小人650円。日帰りは有料駐車場利用
水島
【問い合わせ】0770-22-8167(敦賀観光協会)※平日
【問い合わせ】0770-21-8686(敦賀観光案内所)※土日、祝日
【問い合わせ】0770-22-1352(オーミマリン敦賀営業所)※8:00~17:00
【HP】あり(オーミマリン)
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