タグを指定
2022/05/17
東尋坊の沖合いに浮かぶ周囲約2kmの小さな島「雄島」。
224mの朱塗りの橋を渡り、78段の石段を上がるとヤブニッケイの樹木におおわれた神秘的な景観が広がります。
名前は知っていても、どんな島なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?
豊かな自然や歴史、また人々の心のよりどころとなってきた雄島の魅力について、紹介していきます!
目次
・雄島の魅力とは?
①日本海が刻んだ貴重な地形と豊かな自然
②大湊神社
雄島の魅力
雄島では、「柱状節理」「板状節理」という2種類の貴重な地形が発達しています。特に南東側の崖には柱状節理が広がり、西海岸から北海岸にかけては板状節理が見られます。島々には自然林などが手つかずのまま残されており、これら豊かな自然が雄島のかけがえのない魅力となっています。
〈ヤブニッケイの森〉
雄島の中央部には、神秘的な自然林が広がっています。この自然林を構成する樹木には、最も広い面積を占めるタブノキや潮風に強いヤブニッケイ、スダジイなどが見られ、その中でも島東側に広がるヤブニッケイの森は特に独特な雰囲気。黒っぽい木肌の幹から枝を横へ上へと奇妙に伸ばし、まるで人々が天に向かって手を伸ばしているような様で、自然の神秘が感じられます。
〈野鳥〉
この森に生息する野鳥は、季節によってイワツバメやジョウビタキ、オオルリ、シロハラ、ツグミ、コマドリなどさまざま。タイミングによってはハヤブサも見ることができます。
〈瓜割の水〉
雄島には「瓜割の水」という清水が湧き出ている場所があります。この水は、雄島に降った雨が地中の柱状節理・板状節理といった特徴的な地形に沿って流れ出た地下水で、真水ではありますが、後味にはほんのり塩味を感じます。
〈方位磁石を狂わせる磁石岩〉
ヤブニッケイの森から北側へ進んだ岩場には、方位磁石の向きが狂ってしまう不思議な場所があります。この場所に大きな落雷があり、強い電流が流れて強力な磁場が発生し、この磁場の影響により流紋岩に含まれる磁鉄鉱などが強く磁化されたと考えれていますが、詳しくは分かっていません。方位磁石を持って雄島散策をするのもおもしろそうですね。
雄島の入り口にある大鳥居をくぐり、急な石段を上がると大湊神社に着きます。この地域では海の漁で命を落とす人も多くいたため、海での無事を祈願して祀られた神社で、源義経や朝倉義景、明智光秀も訪れたという歴史が伝えられています。雄島内に本殿がありますが、雄島橋が出来る前は舟で行き来しており、悪天が続くと宮司が雄島へ渡ることができず神事を執り行うことができなかったため、拝殿は安島地区に設けてあります。雄島全体が大湊神社の“鎮守の森”として崇められています。また、毎年4月20日は大湊神社の春季例大祭「雄島祭り」が行われ、特に神輿が安島港を横断するシーンは見どころです。
〈雄島橋〉
色鮮やかな朱塗りの橋「雄島橋」が、唯一雄島へ渡る手段になります。全長224mあり、雄島橋だけの往復は15分、徒歩や自転車で渡ることができ、島に架かる美しい橋の上をさわやかな海風にあたりながら散歩する人も多くいます。
雄島へのアクセスと詳細
雄島
【住所】福井県坂井市三国町安島
【電話】0776-82-5515(東尋坊観光案内所)※東尋坊観光交流センター 1F
【時間】雄島散策は24時間可能※日没後の来訪は控えてください
【駐車場】25台(雄島橋のたもとに無料駐車場あり※東尋坊からは約4分)
【料金】無料
【HP】HP① HP②
【交通アクセス】
〇えちぜん鉄道「三国駅」から京福バス「雄島」バス停下車
〇東尋坊からアクセスの場合は、京福バス「雄島」バス停下車(東尋坊から約5分で到着)
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!