【福井ラーメン探検隊】

『sobar’s』の「石鍋旨辛地獄ラーメン」。福井のラーメン調査・第28杯

2021/10/22

石鍋旨辛地獄ラーメン 950円

今回我々が訪れたのはJR武生駅前、西口より徒歩2分という位置にある『sobar’s(ソバーズ)』。店名のように “そば”を楽しめる“バー”であり、県産そば粉で毎日打たれる手打ちそばが人気。 店舗の2階がスタジオとなっており、地元バンドのライブとともにお酒を楽しむこともできるのだ。



そして、麺類ではそばに負けず劣らずラーメンも人気メニュー。そのなかから今回は、これからの季節にピッタリのラーメン「石鍋旨辛地獄ラーメン」を調査だ。名前を聞いただけでエグそうだがその実態はいかに……。

「グツグツと煮える石鍋で旨さと辛さがたぎる!」

高温で焼かれた石鍋のなかでスープがグツグツと煮えたぎる。それはまさに地獄を彷彿させ、かなり辛そうだ。まずはゆっくりと、恐る恐る麺からすすることに。

「こ、これは……っ!」

見た目はかなり辛そうだが、味わってみるとそれよりも口のなかで旨みがブワッと広がってきたのだ! スープは豚肉や野菜の旨みが凝縮されコチュジャンもプラスしたもの。店主にダシの素材を細かく聞き出そうとしたが「これ以上は企業秘密」とのこと。ジャンルとしてはしょうゆでも豚骨でもない、コク深い濃厚な台湾ラーメンに近いのではないだろうか。





その旨さに箸が止まらずどんどん食べ進めるが、だんだんと辛さが……。これはいわゆる後から辛さが来るタイプッ! また、勢いよく麺をすすってしまうとむせるのでよく注意せねばならない。この辛さは韓国産唐辛子と山椒によるものであり、辛さのなかに甘みもあるのが特徴だ。

半分近く食べ進め、スープは煮えたぎらなくなったが、いまだに冷めずアツアツのまま。時間が経っても旨さも辛さもできたてと変わらないのに驚き! これが石鍋の凄さでもあるのだ。

麺は石鍋ラーメンに合うよう「乾麺」を使用している。これは店主があらゆる石鍋に合うよう、約4~5年試行錯誤して最後にたどり着いたもの。コシがあって伸びにくく、石鍋の高温にも強いのだ。スープもしっかり吸うので、辛いが旨い!

最後にスープまで飲み干したいところだが、ここで一旦ストップ! 麺を食べきったら「セットごはん」450円を注文して“おじや”を楽しもう。そしてこれは、ただご飯をスープに入れる作るおじやではなく、再び店主が厨房に入って調理するので、まったく別の新しい石鍋メニューへと変わるのだ。



スープと混ぜたご飯にチーズをのせ、さらにバーナーで炙ってキムチをのせる。旨辛なスープの旨みにまろやかなチーズがご飯と絶妙に合わさり、リゾット風のおじやに!

「地獄の石鍋がリゾット風おじやに変身で2度旨い」

キムチと食べるとピリッとした辛みでコリアンテイストな旨さも加わるのだ。よく混ぜてから味わってほしいが“おこげ”を作りたいなら、そのままの状態で少し置いておくべし。もちろんラーメン同様、石鍋の効果で時間が経ってもアツアツで楽しめるぞ。 お腹に余裕のある人はラーメンの後に、ぜひ味わってほしいメニューだ。

今回調査したのは『sobar’s』の「石鍋旨辛地獄ラーメン」。高温で焼かれた石鍋でグツグツ煮えたぎるラーメンの見た目はまさに地獄。しかし、旨さと心地よい辛さで箸が止まらなくなる、食べれば気分は天国に! 「Go to Hell」ならぬ「Go to Heaven」だ。
隊員が味わった辛さは1辛だが、韓国唐辛子と山椒のピリッとした辛さが効いており、これでも十分な辛さを味わえるぞ。

そして注文をすれば30辛以上も作ってくれるそうだ。ただ、いままで30辛を完食した人は5人と満たないそうで、それ以上は未開の領域。激辛マニアはまだ見ぬ“地獄”にチャレンジしてみるのもアリだ。

探検隊レポート

スープの濃さ:こってり   
麺の種類  :中細ちぢれ麺
ボリューム :多め



sobar‘s(ソバーズ)
【住所】福井県越前市府中1-12-2
【電話】0778-22-9191
【時間】18:00~24:00
【休日】日曜
【座席】15席
【SNS】Facebook



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#グルメ#丹南#連載

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