タグを指定
2021/10/28
若狭湾沖は暖流と寒流が交わる海域で、栄養価が高いエサが豊富にあり、全国有数の好漁場です。古くから若狭湾で獲れた魚介類や塩は、京都や奈良の朝廷に献上されていて、若狭は都の食を支える「御食国(みけつくに)」と呼ばれていました。現在でもさまざまな魚介類が獲れ、四季折々の料理が楽しめます。
今の時期の若狭町の名物と言えば「アオリイカの活き造り」です!9月半ばから11月下旬が旬で、“目で味わって口で楽しむ”、これが活き造りの醍醐味です。 アオリイカはイカの王様と言われ、数あるイカの種類の中でも最も美味しいと言われる、まさに王様です。
その理由は、栄養いっぱいの若狭の海には、藻場が豊富にあり、春に藻場で産まれた子どものアオリイカは、この海の森にやってくるたくさんの小魚を食べて成長します。つまり、アオリイカがいるということは、その海が健康であるという証拠なのだといえます。その中でも秋のアオリイカは、透き通った柔肌に薄化粧をした「新アオリイカ」と言われるもので、舌にとろける新鮮な海の香りが味わえるので特におすすめなのです。ぜひこの時期を逃さないでくださいね。
豊かな森ときれいな水に囲まれた若狭湾はトラフグ養殖の最北端で、この地で育つのが「若狭ふぐ」です。
良質な脂と冬の冷たい日本海の中で育つ身の引き締まった肉質が特長です。ふぐの身は高たんぱく質、低脂肪、低カロリー。そして、他の白身と比べると特に脂質が少ないのですが繊維質があります。さらに、女性に嬉しいコラーゲンがたっぷり含まれているのも嬉しいですよね。
さらにふぐは刺身や鍋、から揚げなど、さまざまな調理法で多彩に味わえるのも魅力です。特にふぐ刺しはお皿の絵柄が透けて見えるくらい薄いのですが、舌の上でじんわり広がる旨味が抜群。1枚で食べるもよし、重ねて一気に食べるもよし。最高の贅沢です。
若狭ふぐと野菜がたっぷり入った豪快な鍋はこれからの季節に味わいたい逸品です。てっさとは違うふぐのプリプリッとした食感が美味です。最後の締めの雑炊はふぐや野菜の旨味が存分に出てダシに染み出て絶品です。
また、冬の旬の時期にしか取れない白子は、舌の上でとろけるようなクリーミーさと甘さが何ともいえず美味。そのあまりの美味しさに、白子だけを食べに遠方から訪れるお客様も少なくないのだと言います。
「これが魚?」と思うくらい、濃厚な旨みと甘みが凝縮された若狭ふぐのから揚げもおすすめ。揚げたてのサクサク感を楽しむなら、ぜひ温かいうちに食べてくださいね。
天日で干したヒレをあぶった後、熱燗の中にポイッ。香ばしい味わいと匂いに一瞬で贅沢な酒へと早変わりする「ヒレ酒」はぜひお供にどうぞ。
若狭町内の漁場では、主に北上するサワラやハマチなどの回遊魚が若狭湾に面した岬を回り込むところを一網打尽にする大敷網漁(大型の定置網)が盛んです。町内の常神半島沿いには漁師が営む民宿が点在し、大敷網漁や素潜りなどで獲れた四季折々の新鮮な魚介類を楽しむことができます。美味しい魚介が食べたいならぜひ若狭町の民宿へ。旬のグルメを楽しみに行ってみてくださいね。
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!