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【福井ラーメン探検隊】
2022/01/14
2022年、最初の一杯を味わいに我々が訪れたのは、城下町大野にある『大野食堂』。昭和3年創業で90年以上地元客に愛され続ける老舗食堂だ。
大野で誕生した醤油カツ丼や自家製カレーも人気メニューだが、もちろん今回味わうのは「この店でしか食べられない!」と根強いファンが多い、和風ダシがベースのスープに細麺を合わせた「らーめん」。
「雑味を極限まで削ぎ落した淡麗ラーメン!」
うどんやそばと同じく、カツオと昆布のダシに地元大野の醤油を合わせたスープは、サラリとして淡麗。透き通るようなスープは口当たりが優しくかなりの薄味だが、それでいてしっかりとしたコクも感じて旨い!
店主は「昔は肉体労働のお客様が多く、塩気が少し強めの濃い味でした。でも本筋は変えずに、時代に合わせて徐々に薄味へと調整しています」と話す。
なお、さらに薄くすると旨みを感じなくなるので、これより薄味にはならないそうだ。まさに、雑味を極限まで削ぎ落した「究極のあっさり中華そば」と、言い表しても過言ではないのではないか……。
そして、この淡麗なスープを絡め取るのは軽くちぢれのかかった中細麺。地元大野の製麺所で作られた滑らかな麺はコシがあり喉ごしも良く、スッキリとした後味のスープと相性が抜群。
「昭和から約1世紀続く食堂で、特別な一杯を求めて」
今回調査したのは、城下町大野で昭和から続く老舗『大野食堂』。昔からの本質は変えず、時代に合わせて味を調整した淡麗な「らーめん」は、味わいが優しくてとっても食べやすいと、子どもやお年寄りにも好評だそうだ
「これからも大野の食文化を守っていきたいですね」と話しながら、今日も店主は特別な一杯のために腕を振るう。創業100年を目指して頑張りたい、とも語っていたが、目標まではあと6年。いや、あと100年、それ以上にこの味を守っていただきたい!
探検隊レポート
スープの濃さ:超あっさり
麺の種類 :中細麺
ボリューム :普通
大野食堂
【住所】福井県大野市要町3-9
【電話】0779-66-2619
【時間】11:00~15:00(14:30LO)、17:30~21:00(20:00LO)
【休日】水曜
【座席】25席
【駐車】3台
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