【暮らしを豊かにする私の巣づくり。】

「xanji」が目指す、環境に優しいわくわくした暮らし。

2022/01/21

連載「暮らしを豊かにする私の巣づくり」では、自然素材のカーテンやそのハギレで布雑貨を製作する福井のファブリックブランド『KURASIKU』とコラボレーションして、福井で購入できる“暮らしに取り入れたい”とっておきのアイテムたちをご紹介します。




サステナブルな暮らしに取り組む広瀬さんを訪ねて

今ある自然や資源を守り、将来豊かな生活を続けていくための「サステナブルな暮らし」。SDGsがうたわれる昨今、環境に配慮した暮らしとしても注目されていますよね。

再生ポリエステル生地を使用したオリジナルプロダクトを提案する『xanji(ハンジ)』の広瀬ともかさんもその一人。


マイバッグを使用したり、洗剤、歯ブラシなど、普段の暮らしに欠かせない日用品を、なるべく環境に配慮したアイテム・プラスチックフリーなものを使うことによって、サステナブルな暮らしを目指しています。

また、少しでも環境について考えてもらえたらと、自身のプロダクトや、そのような暮らしをSNSでも発信しています。

いまの暮らしを続けると将来大変なことに…


環境に対する意識を変えたバイロンベイでの暮らし

広瀬さんが環境について考えるようになったのは約6年前。ワーキングホリデーで、オーストラリアとニュージーランドを訪れたことがきっかけでした。

元々福井出身で、幼少期から地元の海を見て育った広瀬さん。ワーキングホリデーで滞在場所を決める際も海のある町で働きたいという想いから、オーストラリア最東端のバイロンベイに。

オーストラリア最東端の町、バイロンベイ

「そこで目にしたものが美しい海ときれいな町並み、そして環境に対して意識の高い人々でした。まだ日本が持ち帰り用の袋が有料になる前。その頃からバイロンベイの人々はマイバッグやマイボトルを日常的に使用していました。いわゆる“プラスチックフリー”の意識が根付いていました」

ファーマーズマーケットに訪れる方もマイバッグを持参している

「普段の買い物も、大規模なショッピングセンターというのはなく、農家の方々のファーマーズマーケットが主流でした。販売方法も、包装材が不要で、なおかつフードロスも防げる量り売り。まさに町全体で環境問題に取り組む、そんなエシカルな暮らしがそこにはありました」

そういった環境下で約1年半過ごし帰国。福井に戻り、近くの海で見た景色に衝撃を覚えたといいます。
「海岸に空き缶やビニール袋などの海洋プラスチックがたくさん捨てられていて…。このままではいけないなと感じました」



環境に優しい暮らしはワクワクする暮らし

それから広瀬さん自身の環境に対する意識も変わったそう。「バイロンベイで体感したことを自分自身の暮らしにも少しずつ取り入れてみようと思いました」

エコバッグを持ち歩くことや、ペットボトル飲料を買わず、マイボトルを使うこと、微生物の力で土に還る生分解性プラスチックと麦を原料にしたカトラリーや、持ち手部分が竹で作られたバンブー歯ブラシなど、身近な生活用品を環境に配慮したアイテムに変えてみたといいます。

持ち手部分が竹で作られた歯ブラシ。
一番右は、日本発のサステナブルブランド「MiYO」のオーガニック竹歯ブラシ。磨き心地も良いそうです

「こういったアイテムは植物由来であることも多く、使い心地や香りなどが想像しにくいんです。使ってみないと分からないことも多いですよ」

例えばムクロジという木の実を乾燥させて作る「ソープナッツ」は、昔から天然の洗浄剤として洗濯等に使われていたもので、泡立ちも良く、高い洗浄力が特徴です。でも「酸味のある香りが合わなくて」と環境に良いのは分かってはいても、すんなり暮らしに馴染まなかったのだそう。

「環境のことを意識しすぎるあまり、普段の暮らしが窮屈になってしまうのは少し違うような気がします。環境について考えるのはもちろん大切ですが、とらわれすぎずに少しずつできることを実践していくことが重要です。小さなことの積み重ねで海や町がきれいになると思うと気分も楽しくなります」

ワクワクした気持ちで暮らすことを忘れずに、その中でも苦にならない程度で環境に優しい取り組みを行なう。それが広瀬さんの「サステナブルな暮らし」。定期的に県外にある量り売りのお店やエシカルショップへ足を運んだり、実際に海や山へ行って、ごみを拾ったりする活動も行なっているそうです。


再生ポリエステル生地を使用した『xanji(ハンジ)』のプロダクト

そんな広瀬さんが普段から使用しているアイテムに自らが手掛けるマイバッグ・ステーショナリーバッグがあります。

「このまま生活を変えなければ、2050年には海洋中のプラスチックの量が魚の量を超えてしまうと言われています。その未来を変えるため、自分にできることはなにかを考えました」。

そうして立ち上げたのが、廃プラスチックをリサイクルして作られる、再生ポリエステル生地を使用したプロダクト「xanji(ハンジ)」です。

「xanji(ハンジ)」とは、北米で絶滅が危惧されている言語ハイダ語で「生まれ変わり」を意味する言葉

「廃プラスチックの生まれ変わりという意味に加え、使う人の環境に対する考えが変わること、そしてそれが、地球全体が変わることに繋がればとの想いを込めました」

ペットボトルがごみにならないことに加え、再生ポリエステルを製造する過程もサステナブル。製造コストはかかるものの、一般的なポリエステルを作る際と比べてもCO2の排出を抑えることができるそう。

それでいて、生地のしなやかさや強度、伸縮性などは通常のポリエステルと大差はないようで、この特徴を生かして作られたステーショナリーバッグは、透明感のあるスタイリッシュさと、普段使いしやすいコンパクトなサイズ感が魅力。財布やキーケース、ちょっとしたメモなどを入れるのに重宝します。

「生地はもちろん、ネームタグや縫製の糸も再生ポリエステルで。こういった製品を通して、少しでも環境問題のことを意識してもらえたら」と広瀬さん。

サステナブルへの意識が徐々に高まっているこの頃。将来の豊かな暮らしを目指して、今からできるちょっとしたことを暮らしに取り入れてみては。一人一人の気持ちが地球をきれいにすることに繋がるはずですよ。

この他にも「kurasikuコラム」では、日常を彩る様々なコラムをご紹介しています。

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