2022/03/20
突然ですが、近年、欧米でトレンドになっている「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉をご存じでしょうか?
ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で居心地がよく快適で満足を感じられる気分であることを表しており、デンマーク人にとって大切な価値観やマインドの一つとなっています。
この記事ではヒュッゲ式ライフスタイルをご紹介するとともに、福井でも実践できるようなことをご提案しています。
繰り返しになりますが、 デンマーク人が生活する上で大切にしている価値観やマインドの一つとなっています。
これといった定義はありませんが、例えば、冬の冷たい外の空気を感じながら、暖かい室内でコーヒーを味わうことや、春や秋の気持ちよい気候のもと、公園でのんびり日向ぼっこしたり、家族や友人など大切な人々と一緒に過ごしたり、さらにはキャンドルのような穏やかな明かりに照らされた部屋で読書をしたり、これらすべてがヒュッゲなのです。
デンマークは日本と同様に四季があり、春、夏、秋は比較的過ごしやすい気候ですが、冬になると、寒いのはもちろん、日照時間が少なくなるため、天気も気分も暗く、落ち込みやすくなります。
しかし、デンマークは世界幸福度ランキングで上位にランクインしているんです。どうしてなのでしょうか? その理由には、何気ない日常生活の中で感じる小さな幸せ、ヒュッゲの時間を大切にするデンマーク人の意識が関係していると言えます。
一方、福井県も、仕事と家族、生活のバランスがとりやすいこともあり、日本の幸福度ランキングで常に上位にランクインしています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、職場環境や生活環境が大きく変化してしまったことで、これまでの幸福感が得られていないことも…。積極的に外出ができず、おうち時間が増え、ストレスを感じている人も少なくないはずですよね。
そこで、デンマークで生まれたヒュッゲを生活に取り入れて、より快適でストレスフリーな新しいライフスタイルを実践してみませんか♪
デンマークをはじめとする幸福度が高い北欧諸国はインテリアで有名ですよね。デンマークのCarl Hansen & Søn(カール・ハンセン&サン)、ノルウェーのLK Hjelle(エルコーヤラ)、スウェーデンのIKEA(イケア)、フィンランドのArtek(アルテック)など。北欧インテリアは、長い冬の中でも快適に過ごせるようデザイン性だけでなく、実用性にも優れているものが多いです。
このような美しく実用的なウッドテイストの家具や暖色系の照明や雑貨を取り入れることで、北欧の国々のように温かみのある空間を作ることができます。
福井でも北欧家具を購入できるお店もあり、アンティークなものからモダンなものまで様々なデザインが揃っているので、自分の部屋にあったデザインを見つけることができます。
モダンデザインの名作であるCarl Hansen & Sønの「Yチェア」や、世界中で愛され続けている「Artek」のスツール60は、洗練されたデザインはもちろん、実用性も高く、最高の心地よい空間を作ってくれます♪
また、キャンドルもおすすめです。デンマークではリラックスする際にキャンドルを灯す習慣があり、キャンドルの消費量が世界一になるほど。キャンドルの炎の動きは「1/fゆらぎ」という波の音やそよ風などと同じリズムを持っていると言われています。そのため、キャンドルは温かい雰囲気を作るだけでなく、実際に視覚的に私たちを癒してくれるアイテムなのです。
福井で購入できる「shiiro」のキャンドルは、見た目も華やかで、お部屋を優しく彩ってくれます。大豆からできた植物性油で作られ、環境や体に負担をかけない「ソイキャンドル」や、アブラヤシの実を精製した植物性ワックスで作られた「パームキャンドル」、ドライフラワーやプリザーブドフラワー、ドライフルーツなどを閉じ込めた「ボタニカルキャンドル」など種類も豊富です。アロマとして楽しめるキャンドルもあります。
スマホやパソコンといったデジタルデバイスから一旦離れて、キャンドルの温かい光の中で過ごしてみてはいかがでしょうか?
北欧は美しい自然に囲まれており、ハイキングやトレッキングをしたり、長期休暇には森や湖にある別荘で過ごしたりする人が多く、自然と共存したライフスタイルが好まれています。また、部屋に花や観葉植物などを飾る人も多いです。このように自然と触れ合うことで、自然への恵みに感謝する時間が生まれ、リラックスでき、穏やかな心を取り戻すことができます。
福井も海、森、湖がある自然豊かな地域です。春はお花見やピクニック、夏には海水浴や森林浴、秋には紅葉狩り、冬はスキーに行くなど、四季折々の楽しみ方があり、思いきり自然を満喫できるはず。
ちょうど先日、福井市内にオープンした『Park Coffee & Bagel』は「with picnic」をコンセプトにしたベーグル店。「できる限り地元のものを取り入れて」というこだわりをもち、野菜、そして生地にも福井県産小麦を使用するなど注目が集まっています。気持ちのよい青空のもと、ちょっとしたテーブルやラグなどをもって公園でベーグルを楽しむ。そんなひとときも素敵ですよね。
一方、「このご時世、あまり外出したくない!」という方やインドア派の方は、北欧の人々のように部屋に自然や植物を持ち込んでみると良いかも。
坂井市丸岡町の住宅街に佇む小さな花屋「Charles Garden」では、フレッシュな生花だけでなく、サスティナブルで華やかなドライフラワーも取り扱っています。部屋の雰囲気などを伝えると、それに合わせてスワッグやお花を提案してくれるので、初心者の方でもお花をインテリアに取り入れやすいです!
北欧の人々は、よく友人とコーヒーを飲んだり、近隣の人をホームパティーに招待したりします。特に、家族と過ごす時間はなによりも大切にします。ほとんどの人が16時に仕事を終えて、家に帰り、家族との些細な会話を楽しんでいるようです。このように人と心地よい時間や空間を共有することもヒュッゲに含まれます。
福井は共働きも多く、仕事と家庭のバランスが良いとされていますが、なかなか協力が得られず家事と育児に追われて、家族全員と話す時間が取れないという方もいるのではないでしょうか?
働き方を変えることは難しいかもしれませんが、夕食は必ず一緒にとったり、カフェに行って友人たちと話をしたり、近隣の人にあいさつしたり。身近な人と過ごすちょっとした時間もヒュッゲにつながるんです。
おうちでゆったりコーヒータイムを楽しみたい方は、現地から仕入れて丁寧に焙煎されたコーヒー豆が購入できる福井市の「WoodWood Coffee Roast Service」がおすすめ。また、ギフトに喜ばれる商品もあり、コーヒーを通して友人や近隣の人への感謝を伝えるのも良いかもしれませんね。
コーヒーが苦手という方には、池田町の「結舎(むすびや)」のホーリーバジルを使ったハーブティーもおすすめです。ホーリーバジルは免疫促進や抗ストレス効果が期待されるポリフェノールも豊富で、自然派志向、健康志向の間で高い人気があります。ハーブティービギナーの方でも手軽に楽しむことができますよ。
また、福井県内にはこのほかたくさんのコーヒー自家焙煎所やお茶・紅茶専門店があるので、お気に入りの味を探してみてください♪
以前、日々ウララでも福井県内のアイスコーヒーについてご紹介しましたのでそちらもご参考に!
デンマークでは必要なものを必要なだけ持って、それを長く大切に使う習慣があり、スウェーデンでは、使わなくなったものを売ったり、人にあげたり、リサイクルしたりして、物を捨てない習慣があります。このように、北欧では、自分のお気に入りのものや大切なものに愛着を持って長く使うことが多いです。
かなり前に買ったものや、トレンドではなくなってしまったものだとしても、それが自分にとってお気に入りのものであれば、それに囲まれた空間やそこで過ごす時間は、心地の良い、特別なものだと感じますよね。普段意識を向けていなかった身近なものに、ちょっとこだわりを足してあげるだけで、変化が生まれます。
例えば、毎日食卓に並ぶお皿や勉強や仕事をするときに使うマグカップなどを好きなデザインのものに変えれば、よりご飯が美味しく感じたり、作業が捗ったりするかもしれません。
福井には、北欧を代表するiittala(イッタラ)やARABIA(アラビア)、marimekko(マリメッコ)などの北欧食器が購入できるお店もあります。また、越前市今立にある「しろうるし」では、ポーランドの「ボレスワヴィエツ陶器」のマグカップを取り扱っています。
長く使いながら自分が幸せを感じられるものを是非見つけてみてください♪
いかがだったでしょうか?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、おうち時間が増えた今だからこそ、当たり前に過ぎていく日常を振り返る時間を見つけ、このヒュッゲをライフスタイルに取り入れてみてください。ヒュッゲを意識することで、心から満足できる「幸せ」に近づけるかもしれませんよ。
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