今年度廃部の三国中学校合唱部。OG有志が贈る母校でのラストコンサート。

2022/02/28

多くの青春や思い出とともに歴史を刻んできた三国中学校合唱部。3月21日のステージにその歌声が響き渡る

仲間たちと奏でる歌声とともに青春時代を過ごしてきた三国中学校合唱部の3年生たち。その合唱部は今年度で廃部となり、「最後の部員」となる彼女たちにとってのラストコンサート「未完成のCONCERT(0)」が3月21日に開催されます。このコンサートを企画したのは、シンガーソングライターのヒナタカコさんら合唱部OGの有志。コロナ禍で練習の成果を発表する機会が失われる中、「卒業していく彼女たちが『やりきった』と思えるステージを贈りたい」(ヒナタカコさん)と、後輩たちにエールを送ります。







全日本合唱コンクール全国大会への出場を決めた平成14年当時の三国中学校合唱部

開催のきっかけは昨年9月。母校で現役部員12人の合唱を聞く機会があったヒナタカコさんは「大人の私たちには出せないような歌声に、思春期の中学生の思いが込められているように感じました。そんな彼女たちの歌声を届けられる機会を設けてあげたいと思ったことがコンサートを企画する最初のきっかけとなりました」と振り返ります。その上で、「(現役部員である)彼女たちにはコロナの影響で観客の前で歌声を披露する機会がありませんでした。このままでは合唱部での3年間が不完全燃焼で終わってしまうかもしれない。私自身、卒業してから『合唱部でよかった』と思うことが何度もあり、それは『やりきった』と思える証があったからこそ。このコンサートが彼女たちにとっての“証”になり、支えになることができたらうれしいですね」。

母校の体育館を会場に、歴史ある合唱部の最後を締めくくるOG有志主催のコンサートが開かれます

三国中学校合唱部の発足は昭和24年にまで遡ります。今回のラストコンサートは、合唱部の歴史のフィナーレを飾るとともに、これまで合唱部に関わってきた、たくさんのOGたちに向けたステージでもあります。「合唱部はなくなってしまうけれど、さみしいという気持ちだけで終わりたくない。歴史を振り返ることで新たな旅立ちへのメッセージが伝えられるようなコンサートになったらと思っています」(ヒナタカコさん)。

三国中学校合唱部に3年間在籍し、最終学年では部長を務めたヒナタカコさん。「『合唱部でよかった』という思いはきっと他のOGメンバーも同じ気持ちだと思います」

コンサートのタイトル「未完成のCONCERT(0)」は現役部員の3年生が発案。タイトルに加えた“0”の文字からは「ここが出発点」という前向きなメッセージも伝わってきます

ラストコンサートは間隔を開けて客席を配置するなど感染予防対策を徹底した上で有観客での開催を予定しています。三国中学校合唱部の現役部員のほか、ヒナタカコさんや合唱部OGたちとの世代を超えた共演もあり、コロナ禍で感じた“つながり”の大切さに触れるステージに。曲目は「足跡」「未来予想図Ⅱ」「旅立ちの日に」のほか、コンクールの課題曲やオリジナル曲などを披露する予定。長く合唱部で指導にあたってきた、顧問の後藤香好先生が指揮をとります。現在、オンラインでコンサート当日の来場予約と運営、開催のための応援金として個人協賛(一口3000円~)、企業・団体協賛(一口1万円~)を募っています。


未完成のCONCERT(0)
三国中学校合唱部ラストコンサート
【日程】3月21日(月・祝)
【会場】坂井市立三国中学校体育館
【時間】開場13:30、開演14:00
【料金】入場無料 ※要予約
【予約・問い合わせ】
070-4332-6774(実行委・唐川)
メール
オンライン予約フォーム





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#音楽#イベント#坂井

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