【3/20~21】旅立ちの春。20代の瑞々しい感性と、「私たちは」展。

2022/03/18

荒井さんが撮影した「20歳のスタートダッシュ」。未来に向けた前向きな気持ちが伝わってくる

衣服と写真。異なる分野で活動を続ける岩田菜見さん(坂井市)と荒井里緒菜さん(福井市)による「私たちは」展が3月20日(日)と21日(月・祝)の二日間、福井市のギャラリー『ART SITE 25』で開催されます。二人は、この春から「大好きな福井」を離れて、それぞれの夢や目標を実現するために県外へ。旅立ちを前に、それぞれの想いを今回の企画展に込めています。「いつかまた福井に戻ってきて、今よりも成長した姿を見せたい」。そのメッセージからは新たな一歩を踏み出した20代の高揚感が伝わってくるようです。

荒井里緒菜さんはフォトグラファーとしての成長の機会を求めて兵庫へ

岩田菜見さんは子供の頃から好きだったファッションを学ぶため東京に

二人はともに仁愛女子短期大学の卒業生。学年こそ違うものの、ともに生活デザイン専攻に在籍し、お互いの存在を認め合っていたそうです。岩田さんはファッションデザインを学ぶため東京の専門学校に進学。荒井さんはフォトグラファーとして活躍の舞台を求めて兵庫県へ。偶然にも成長と飛躍を求めて新たな一歩を踏み出すタイミングも重なり、二人展を開催することになりました。

荒井さんの作品「肌寒い春先、あったかいからひなたにいるらしい。」

岩田さんの作品「地元の織物屋さんから頂いた生地で制作したワンピース」

「くだらない瞬間を撮った一枚がいい写真だったりします。私にとってはそんな日常がとても大切なもので、これからも撮り続けていきたいテーマです」。そう話す荒井さんは結婚や出産などそれぞれの人生を歩み始めた短大時代の友人たちとのつながりを今回の企画展のタイトルに込めて、福井でともに過ごした瞬間を捉えた写真を展示します。また、岩田さんは制作過程も含めたストーリーを伝えるために、衣服だけでなくアトリエのような空間展示にこだわったと言います。彼女にとってはこれから本格的にファッションやデザインを学ぶ前の“準備期間”。「できていない部分も含めて、これまでの成果や今の自分を伝えたい。そして『私たちは』に続く文章はそれぞれ自由に想像を膨らませてもらえたらうれしいと思っています」と説明します。

「今回、展示する作品は現在の私たち。いつか福井に戻ってきて活躍できるようになるためのスタート地点でもあるんです」(岩田さん)。数年後さらに成長した二人の姿にも期待を膨らませながら、瑞々しい感性の作品に触れてみてはいかがでしょうか。

岩田さんが友人に贈るための試作として製作したブラウス

「私たちは」展
【会場】ART SITE 25(福井県福井市中央1-20-25 三井ビル1F)
【日程】3月20日(日)・21日(月・祝)
【時間】正午~21:30(21日は19:00まで)
【料金】入場無料

荒井里緒菜(あらい・りおな)
仁愛女子短期大学2018年卒。高校から写真を撮りはじめ、家族や友達、自然豊かな福井の景色を写してきた。最近は、結婚式や成人式など人生の節目を残す仕事に夢中。今年の4月からは兵庫県でカメラマンとしてさらなる活躍を目指す。
【SNS】Instagram

岩田菜見(いわた・さいみ)
仁愛女子短期大学2016年卒。卒業制作で生まれた「3 0 3」を自身のブランドとし、アクセサリーやイラストを制作してきた。今年の4月からは東京で服飾学生としてさらなる成長を試みる。
【SNS】Instagram


#おでかけ#イベント#福井市内

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