2022/04/14
かつて多くの人が行き交った若狭町の宿場町・熊川宿。ここに残る古民家を、古き良き趣きを残しながら宿泊施設へとリノベーションした「八百熊川(やおくまがわ)」には、かつての熊川の暮らしに触れられると県内外から多くの方が足を運びます。
そんなお宿に3月(2022)、これまでの「ほたる」「ひばり」「つぐみ」に加え、4棟目となる「やまね」がオープンしました。
「やまね」が立つのは同じく熊川宿内。元々、熊川地区で代々商家を営んでいた一族の土蔵で、推定築年数は130年。リビングにかかる大きな梁が印象的です。その広さは熊川宿最大規模、寝室も2部屋、大人5名まで宿泊可能。
木の温もりや土蔵の優しさ、古民家ならでは落ち着いた雰囲気が感じられるお部屋では、130年の歴史に思いを馳せながら土蔵に泊まるという非日常的な体験を楽しめます。家族みんなで過ごしたり、友人グループで利用するのもおすすめですね。
「やまね」のポイントの一つ、リビング中央に置かれた暖炉。中の様子を眺められるガラス部が大きく設けられているので、炎の揺らめきをじっくりと感じられます。
なかなか体験することができない暖炉のある暮らし。薪をくべて、パチパチと燃えていく音、じんわりと伝わる暖かさに包まれながら、お酒や語らいを楽しめば、それは格別なひとときとなるはずです。
そして、小さいお子さんがいる家族にもうれしい畳のごろ寝スペースが。珍しく、フロアレベルがリビングより低い、“小下がり”のスペースですが、これは梁の重厚感を抑え、より開放的に感じられるようにという、ならではの工夫。やすらぎのある時間が過ごせそうです。
キッチンもゆとりを持たせたアイランド式。調味料や調理器具、カトラリー類のほか、家庭用サイズの冷蔵庫やオーブンレンジ、炊飯器、ケトルなど一通りの家電も揃っているので、食材を持ち込んでみんなで料理を楽しむという過ごした方もおすすめです。
熊川地区の婦人会のお母さんが出来立ての郷土料理をお部屋に運び込みに来てくれる「熊川のおもてなし膳」や、焼く、煮るなど最終調理を楽しみながら若狭で獲れた新鮮な食材を味わう「地魚と季節野菜のイタリアングリルセット」(若狭の魚介と野菜がたっぷり!)、
みんなでお鍋を囲む「山のすき焼きセット」(若狭の山で獲れた鹿肉のすき焼き!)など、シーンに合わせて夕食メニューを4種から選ぶこともできますよ。
その他、光が降り注ぐ開放感のある浴室からは外の景色を眺めることができ、秋には紅葉を楽しむことも。なので、入浴は日没前や朝方がよいかもしれませんね。
2部屋ある寝室は天井が高く、開放感のある作りに。窓からはそれぞれ異なる熊川の景色を愛でることができます。
宿場町に佇むお宿「やまね」。ゆったりと暮らすように時間を過ごせば、歴史の息遣いを感じつつ、熊川のまちとのつながりも感じられるはず。
毎月月末の日曜に開催される、熊川宿内・若狭町内のお店約20店舗が軒を連ねる「熊川マルシェ」(4月は24日(日)に開催です)と合わせて、古民家ステイを楽しんでほしいです。
八百熊川「やまね」
【住所】福井県三方上中郡若狭町熊川30-6
【電話】0770-62-1777
【時間】チェックイン:16:00~19:00、
チェックアウト:11:00
【料金】21000円~/人(素泊まり)、
1名追加ごとに、大人13000円、子ども6500円(小学生)
定員:最大5名 ※時期により料金変動
【駐車場】熊川宿公共駐車場利用
【HP】あり
【SNS】Instagram
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