【4/23~5/1】1枚の絵画から広がる奥深い空想世界「江崎たんぽぽ絵画展」

2022/04/21


普段はあまり気にかけなくとも、あるとき、ふと壁にかかっている絵が目に入って……。その瞬間、私たちは日常とは切り離された非日常に出会えます。「アート」とは日常の中に突如出没する「窓」のようなものだと話す、石川県出身の若手精鋭作家・江崎たんぽぽさん。


あえて作風や画材を限定せず、作業机の上にはアクリル絵の具や水彩絵の具、色鉛筆、カラーペン、インクなどさまざまな画材を置き、いつでも好きなものを気軽に手に取れる状態に。それらを自由に使って、時間・ヒトを織り交ぜた独自の空想世界を描いています。




色相豊かないきものだったり、綿密に描かれた不可思議な世界だったり。まるで江崎さんの頭の中をこっそりと覗いているような……。ひとめ見た瞬間、私たちを空想の世界へと誘う多様な表現の作品たち。創作活動をするうえで、大切にしていることについて聞いてみると、こんな答えが返ってきました。


「ワクワクやドキドキ、冒険心、好奇心を見逃さないこと。童心はあなどれません。それがモチベーションにもつながります。目標にしていることは、自分自身に正直であることです。それは常に‟今”という瞬間に向き合うことと同義だと考えています。これがなかなか難しくて、少し気を抜くと過去の自分を真似ていたり、打算的な考えが頭をよぎったり……。その枠から脱却し、新しくあり続けられるよう心がけています」。


今回、福井県内では初めての個展。「日常に潜む小さな窓」をテーマに、どんな世界を魅せてくれるのか、今から期待が高まります。


「生活の中にある想像・空想の世界に想いを馳せることで、逆説的に日々の生活を実感し、顧みることができればと考えています。‟夢か現か”という問いに対し、いつも曖昧でいたい。夢の中に現実はあるし、現実の中に夢はある。その相互関係を楽しみたいですね」。




「今回お世話になるゲッコウカフェは、とても面白い空間。扉を開けると、異世界へ迷い込んだかのように独自の時間が流れていて、奥のカウンターでは、店主が美味しい珈琲を淹れてくれる。棚や壁、柱、どこに飾るかを考えるだけで、いろんなアイディアに出会えそう。石川県出身ということもあり、福井には親しみがあります。実際に滞在し、じっくり向き合うのははじめてなので、会期中は、お客様とゆっくりお話などしながら、一緒に想いを巡らせることができたらうれしいです」。

『ゲッコウカフェ』の洗練された空間と、想像力を刺激する絵画、そして来場者。すべてが混ざり合うとき、いったいどんな化学反応が起こるのか……。みなさん、ぜひ会場で体感してみてください。

PROFILE●江崎たんぽぽ/石川県出身の画家。奥能登の自然の中で育ち、大学進学を機に関東で暮らす。こども時代にふれた、いきものの手ざわりや、都市で出会った人工的な暮らしから着想を得て、時間・ヒトを織り交ぜた空想の世界を描く。


江崎たんぽぽ絵画展
【会場】gecko cafe(福井県越前市芝原3-6-30)
【日程】4/23(土)~5/1(日)
【時間】12:00~19:00(会期中無休)
【料金】入場無料
【お問い合せ】0778-21-2787
※全日在廊予定






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#おでかけ#アート#福井市内

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