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【長坂真護のMAGO NOTE】
2022/05/24
3月31日、NYで老舗の映画館『アンジェリカシアター』で『Still A Black Star』の試写会が行なわれました。そこには僕と、撮影をしてくれたエミー賞受賞監督のカーン、そして僕の才能を発掘した兄のキップも参加しました。約3年ぶりの時を超え、私たちは再会を果たしたのです。
そして、SOHOの路上で描いてきた思い出の地でなんと、『MAGO GALLERY NEW YORK』がオープンしたのです! 総勢300名を超える観客で超満員。それはコロナ前の活気のあるNYそのものでした。
思えば8年前、自分の腕試しと、何の縁もないNYの路上に立ってストリートアートを描き、100件を超えるギャラリーに売り込みに行きました。あのときまったく見向きもされなかったアーティスト専属のギャラリーがここNYに誕生したのです。
来客は有名画廊のギャラリストやキュレーター、テレビ、メディア関係者の人たち。うれしかったのは8年前に100ドルで絵を買ってくれたコレクターや、ストリートペインティングを見て、唯一僕の絵を評価してくれたテレビディレクター・シヴァ=レジェンドの姿もあったのです。彼女はまったく売れなかった僕をスタジオに呼んでくれてカメラの前でライブペインティングを撮影してくれたほどの人。そんな彼女が映画の試写会の際にこう答えてくれました。
「8年前、路上であなたの才能に出会って、今のあなたを見ると、まるでNYのストリートアートシーンを熱くしていた、バスキアを思い出させる。あの時の熱そのものだ!」
実は新宿で展覧会していたときも、「MAGO君はあのときのバスキアみたい!」と言われたことがあって、彼と同じ時代に生きたもう一人のNew Yorkerにも……。とても光栄でした。当時の天才と同じエネルギーを感じる、そう言われるなんて……。
その当時の熱そのものであるならば、僕はNYで評価される日を信じてガーナのスラム問題解決を、この資本主義ど真ん中の街で発信します! この国は人種差別や大量消費社会の先導者。サスティナブルキャピタリズムを目指し、絵筆を武器にNYのアートシーンに飛び込みます。あのときのバスキアにも負けないようなアーティストを目指して。
(※)ジャン=ミッシェル・バスキア。1960年NY生まれ。約10年の活動期間で1000点近い絵画を残した天才画家。1988年27歳で死去。その作品は再評価され、1枚120億円以上もの価値が付いている作品もある
美術家 長坂真護
MAGO CREATION(株)代表取締役兼美術家 /MAGO Art & Study Institute Founder。サスティナブルを合言葉に、ガーナのスラム街に先進国が不法投棄した電子廃棄物を再利用し、美術品を制作販売。その利益をスラム街での新規雇用や完全無料の学校運営に。
公式HP Instagram
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