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【川上なな実のYellTalk】
2022/07/01
私は今までいくつかのプレッシャーを実感したり、人との関わり合いの中でこんなところにもプレッシャーが存在するんだと驚かされたことがあります。
”プレッシャー”という言葉は皆さんにとってどう捉えているのかとても気になるものです。
私は以前まで”プレッシャー”はネガティブなものでしかないと思っていましたが、物事を真剣に捉えていること、また乗り越えた先には新しい景色が見えるような、そんないつのまにか自分が強くなって誇らしく感じるようになり”プレッシャー”を乗り越えることは人生には必須だと思うようになりました。
それからは”プレッシャー”を楽しむという思考に意識的に持って行って、なるべく良い創造ばかりするように心がけてみたんです。
自分を信じるように。
とはいっても”プレッシャー”の存在を知った時は、知らぬ間に体はストレスを感じて胃が痛くなって口臭がいつの間にか臭くなったり、悪い時は視野が狭まって体も精神的にも固まり、いつも以上の成果を出せなくて悔しくなったりと困ったもんですよ。まったくもぉ~…
まぁ素直な自分の体を面白がれば良いんですけどね。
余裕がなくなって、それがなかなか難しいときもあるのよね…
なにもかも見えなくなって、自分を苦しめてしまうこともありました。
皆さんの身近にも”プレッシャー”は存在しますか?
仕事やプライベートでも。
私が、2019年に全世界配信されたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」に出演した時のプレッシャーは未だに忘れません。
言い訳したくはないのですが、撮影の序盤のシーンはプレッシャーで自分を押し潰しすぎて最悪の芝居をしてます私(笑)。言い訳かコラッ(笑)。
それでも、悔しいという私の最強の負けず嫌い精神と、狭い世界に閉じ込めてた自分をやめてまわりを見て信じてみることで、自然と解放されたようなそんな感覚を味わいました。
周りの人が全て味方に感じて胸が熱くなったんです。
「なんだぁみんな良いもの作ろうと手を差し伸べてくれてたんですねぇ~どうもすいませんでしたぁ~」ってね(笑)。
いやぁ~以前までの私は勘違いしていてねぇ~…
元からみんな味方だったんですけど(笑)。
自分以外全員が敵って思うことあるじゃないですか。無いか(笑)。
まぁ世間知らずのまま福井から東京に出てきた私は、悪い人たちにたくさん出会って人間不信になってたもので(汗)。
そんな中でも今回、「全裸監督」という素晴らしい作品によんでくれた映画界の方や、何年も諦めずに私を救おうとしてくれた方々のおかげでここまでやってこれました。
感謝しかないです。
話を戻して!
私の最近の実体験である”プレッシャー”でいうと、日々ウララでも第1弾で”愛”の事を書いた浅草ロック座での引退興行は、約100公演中の50公演までは苦しい追い詰め方をして”プレッシャー”と戦っていました。
良いも悪いも自分への期待が大きすぎるんですかね。フゥ~…
”期待”といえばこれも意識的にやめようとしていることがあって。
自分の誕生日の日って、何かと期待しすぎて疲れたりしません?
これって私だけなのかな?
だから私の編み出した技は、誕生日の日こそいつもと変わらない日常を意識的に行って、ディナーだけ自分のご褒美の食べたいものかケーキを一つ買って、自分に『おめでとう』って言ってその日を何事もなく終える。っていう技を編み出したんです(笑)。
そうするとその日はザワザワせずに終われる。なんて…私の変なところなんですかね。
あら! いやだ! また話を戻しまして(汗)
浅草ロック座の引退興行がなぜ約100公演くらいあるかというと、
あの場は自分と向き合い1公演ずつ自分を磨きあげる場所でもあるからで、自分の限界を何度も超えて強くなり、何十公演を過ぎれば新たな自分が見えてくる、そんな奇跡みたいな場所でもあるんです。
今回の引退興行は最後だからこそ、客席の皆さんの力と調和してからこそ完全に出来上がる公演だったと思うので感無量です!
もう一つ私の表現のお仕事で、”プレッシャー”の使い方がうまくいった気がする作品は(もちろん、表現のお仕事はお客様の評価あってこそなので、自己満では終われないですが)、HBO Max × WOWOWハリウッド共同作品ドラマ「TOKYO VICE」の出演での事で、「全裸監督」と同じく大掛かりな現場をあの頃の後悔を生かすべく、全力で楽しんで面白がって自分のいたいようにのびのびとお芝居させて頂けました。
こうやってありがたいステージによんで下さる方々の期待を、これからも羽が生えたように背負って飛び回っていけたらと思います。
また形を変えて、プライベートの”プレッシャー”でいうと。
まわりが結婚して焦っていくってやつですかね~。私の場合は、焦った時期は全力で悩んで自分の人生を勝手に見据えてみて、全力で結婚や家庭を作ることを諦めるという手段に出てみたら、案外一人が楽しくて良い感じに力が抜けて、また新たな人たちが周りに集まってきてくれたりもしましたね。
周りの友達がどんどん結婚と家庭を持って遊び相手がいなくなる! なんて心配になるんですけど、案外流れを受け入れて楽しい創造ばかりしてたら良いことあったりして!?
あとは妊活とかでしょうか。
いざ好きな人と子供を作ろうと思うと、子供を作るなんて当たり前のようなものに感じていたそれを奇跡だと知り、急に自分の体が正常なのかなんて”人生の大掛かりなプレッシャー”が押し寄せる感覚になったり。それこそ体にストレスがダイレクトに起きると授かりにくかったりとか…これってとてもセンシティブで切実ですよね。
または親からの”プレッシャー”とか?
私は自分軸の人間なので、私がどんな形でも健康に楽しく生きてることが親への最大の恩返しだと図々しくも思ってるので、これは一旦置いておきましょう(笑)。
あとは、このコロナ禍での不安という”プレッシャー”を感じている方もきっといますよね。
コロナ禍の制限された中で、いてもたってもいられなかったので私は引退プロジェクトを強行突破していましたが…
よく周りの人は私のこと『平坦な道があってもあえて崖を登る選択をする』と言われます。
なんででしょう?
ただただ、頑固で自分の中にある正義に嘘をつきたくないなんていう、恐ろしいかもしれない考えがあるからだと思います(えっ!?)。
まぁ今後の生活の不安などなど…
不安はつきものですが(アレ!? いつの間にか”プレッシャー”というワードが”不安”に変換されてる!??)
なんとも人生の安定は尊いもので日々繊細なんだろうと思いますが、ありきたりな言葉で少しでも解決できたらな、なんて!
だってこの連載のタイトル「川上なな実のYell Talk」って言うくらいだから多少図々しく発信していこうと思います!
せっかく生きてるんだから不安を膨らませるんじゃなくて、楽しい想像してみよっ! てへっ
あとはなんといっても感謝の気持ちを忘れずに~(どんなに苦手な人へも…笑)
⬆︎この言葉の使い方ってムズいよねっていつも思う。言葉にするとどこかチープに感じるから…
そんなことわかっちゃいるって言いたくなるけど
人生ってほんとコツコツの連続だよね~って(笑)。
コツコツ、コツコツ、
コツコツ、コツコツ(笑)
誰しもが自分の可能性を信じて、強く楽しく生きる世の中になりますように。
なんてな~…
最後に、ひたすら私の愛犬梅子さんの写真で今回は失礼いたします。
川上なな実(@nanamikawakami)
福井県生まれ。AV女優業のほか、アイドルユニット・恵比寿マスカッツやストリッパーとしても活動。今年4月、2022年でのAV女優業・ストリッパー業の引退と、俳優業に専念をすることを発表。主な出演映画やドラマは「下衆の愛」「悲しき天使」「全裸監督」など。
【川上なな実オフィシャルサイト】
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