まさに創造力の祭典! 世界ペーパーアーキテクト大賞2022

2022/06/29

初の開催、抽象的なテーマ。
だからこそ自由な発想。

紙を使って世界中のイノベーターを発掘したい、その思いからスタートした「世界ペーパーアーキテクト大賞(以下WPAA)」。対象は世界中の小学生から大学院生・専門学校生まで、テーマが「いのちが輝く建築物」。前例がない上にテーマが抽象的だったからこそ、自由な発想で建築物を制作した人がとても多かった今回のイベント。

国会議員の稲田朋美さんも来場。稲田さんは国会議員でつくる「和紙の未来を創る議員連盟」会長

初開催にもかかわらず、全都道府県はおろか、世界からもエントリーがあり、その総数800! エントリーをした方の中には「越前和紙の世界観を知ろうと、今立地区に足を運びました」という人も。その中から厳選に厳選を加えた20作品が、6月18日に越前市『紙の文化博物館』に集い、最終審査会が行なわれました。

パピルス館』にて紙漉き体験を、『卯立の工芸館』にて歴史を学びました

今回20作品のグランプリノミネートのうち、15作品の提出者が福井に訪れることとなりました。提出者だけでなく家族や友人も訪れましたが福井は初めて、という方も多く、紙漉き体験や越前和紙の歴史を学ぶミニツアーも開催され、より越前和紙の世界観を知ることができました。







作品から環境を考える
そして第2回へと続く

ほぼ全員が揃った熱気のこもった会場は、立ち見客もでるほど満杯。作品一つひとつに一人ひとりが持ち時間をフルに使ってプレゼンテーション。その思いに審査員も熱がこもった質問をするなど、3時間のイベント時間が伸びに伸びて4時間の長丁場。審査員も各賞を決めるのに、悩みに悩んでの結果でした。

そして栄えある第1回目のグランプリを獲得したのは、東京藝術大学に通う杉原有香さん。作品名「Paper forestry~壁を育てる家~」は、壁を制作するにあたり一枚一枚越前和紙を重ね、制作に160時間を要したという大作。今回の作品を通じて廃棄物処理問題解決へのアイデアも生まれています。

審査会終了後には、鯖江商工会議所内『SABAE CREATIVE COMMUNITY』にて審査員たちと懇談会。提出者同士で仲良くなったり、審査員の皆さんとより深い話をすることができた時間となりました。

こちらの作品は、7月1日まで越前市役所5階展望テラスにて、7月4日から8日まで福井県庁1階ホールにて展示していますので、是非作品を見てインスピレーションを働かせてください。

第2回WPAAも開催を予定。さらにパワーアップしたWPAAに是非ご期待ください!



 受賞作品



◆グランプリ◆
タイトル:Paper forestry~壁を育てる家~
制作者:杉原 有香さん(千葉県 23歳)




◆小・中学生部門優秀賞◆
タイトル:虫が集まる子供の美術館
制作者:大城 玲雄さん(大阪府 6歳)




◆高校・高専生部門優秀賞◆
タイトル:おかしのいえ
制作者:野畑 遥さん(東京都 17歳)




◆大学・大学院・専門学校生部門優秀賞◆
タイトル:軟弱の聖地
制作者:吉田 悠真さん(京都府 24歳)、林 昭澄さん(京都府 27歳)




世界ペーパーアーキテクト大賞2022
【HP】あり





日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!

#アート

  • ツイートするツイートする
  • シェアするシェアする
  • 送信する送信する