2022/07/15

50代以上の世代ならばきっとこのTVCMを覚えているはずです。
ペンギンが松田聖子の歌を歌い、ナレーションが若き日の所ジョージという、今考えれば相当贅沢な面子が揃ったサントリー『CANビール』。
デヴィッドボウイが京都のお寺でグラスに入った焼酎を傾けている宝酒造『純』。

そして、今の世代も知っている、旬な世界中の著名人が表紙を飾った雑誌『AERA』。

さらに『PARCO』や『ISETAN』の広告全般、福井テレビの『イヤイヤちゃん』、果ては洞爺湖サミット会場のアートディレクションまで、全部手掛けたのが三国町(現・坂井市)出身のアートディレクター戸田正寿さん。その戸田さんの珠玉の作品が一堂に会する個展が県立美術館で本日より開催されました!

三国町といえば、世界的に有名なジャンクアートの鬼才・小野忠弘さん(ずっと三国高校の先生でした)がいますが、戸田さんは小野さんに師事したいと三国高校を選び、1年生のときから美術部部長に先生から指名され、活動していきました。戸田さんと小野さんの一番のエピソードは、1年生のときに美術展に出品するために小野先生に作品を見せたところ、「良くない」と作品を踏みつけ、雨の降る外に放り投げ、「これで良くなっただろ」と言われたこと。それを戸田さんも良いと感じたそうで、以来、県内の美術展はほぼ優秀な成績で選ばれていったそうです。後に日本を代表するアートディレクターの第一歩のようなお話ですね。


戸田さんは三国町に小野さんの美術館「ブルーケーキ」に加え、「Brilliant Heart Museum」を作りました。「Brilliant Heart Museum」は雄島の移ろいゆく四季の姿をただただ感じることのできる美術館で、全世界の人々が注目している美術館です。『月刊ウララ』もアート特集を行なったとき、表紙として使わせてもらいました。

日本のアートが、デザインが、世界を席巻した時代の広告は、今見ても斬新で、鮮度があります。福井県は幸福度No.1ですが、文化度の順位だけが突出して低いのです。昔は前衛芸術の組織ができたほどの街、小野忠弘さんが高校の先生であり続けていたほどの街、そして戸田さんという傑出したアートディレクターを輩出した街。決してアートやデザインに対して感度が低いなんてことはなく、DNAの中で眠っているだけだと思います。戸田さんの世界観とセンスが詰まったこの空間は、そのDNAを呼び起こす、まさに魂が震えるような経験をするでしょう。福井県民は是非体感してください!

“創造する広告⇔アート⇔新しい光”戸田正寿の世界
【期間】7/15(金)~8/31(水) 9:00~17:00 ※期間中無休
【料金】
一般 1200円(団体1000円)
高校生 800円(団体600円)
小・中生 500円(団体400円)
【電話】0776-25-0452
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