2022/10/21
武生商業高校の生徒が開催する「武商デパート」は30年以上の歴史があり、“大根からテレビまで”と、まさにあらゆる商品を自分たちで仕入れて開催してきました。毎年3000人が訪れるという巨大デパートは、2020年に武生工業高校と合併して武生商工高校となって、今年初めて「武生商工デパート」と名を変えて32回目の新装開店となります。
何が面白いって、その組織体系。「これは会社ですか?」と思うような組織図で、社長も取締役会も存在していて、いくつもの分科会に分かれ、さらに銀行まで存在するという……。そもそもが商業の仕組みや地域のつながりを作っていきたい思いからスタートしているので、“商売の疑似体験”を本格的に行なっています。
今回から工業キャンパスの生徒たちも関わっていて、ドローン体験やミニ鉄道、ロボット操作体験に木工制作体験など、これまでの商業高校ではできなかったことが加わって厚みが出たようです。
この取り組みで生徒たちの行動も変化していったそうです。“仕事は段取り8割”というように、計画性を持って準備を行ない、組織として動くから人に伝える力、人をまとめる力も付いてきていくそうです。卒業生で第1回の「武商デパート」に関わった、『ヘアメイクのんのん』の見延洸叡さん(旧姓:小柳浩さん)は「当時、昆布を売る担当だったんですが、なかなか売れなくて。そうなると呼び込みや売り方、トークの仕方などを自分で考えて実践していきました。武商デパートを経て、卒業後の就職先もきちんと考えるようになりました」。今では武生商工高校に入学する生徒で入試の面接の際に「デパートをやりたくて希望しました」という生徒も増えているそうです。
今年は越前市に加え、鯖江市でも開催。是非生徒たちの楽しんで商売をしている空気を感じてみては。
第32回 武生商工デパート
【日時・会場】
●10/28(金) 11:30~14:00
越前市役所
●10/29(土) 11:30~14:00
鯖江市文化の館
●10/30(日) 9:30~15:00
武生商工高校商業キャンパス
[問い合わせ]
武生商工高校商業キャンパス
【電話】0778-22-2630
【HP】あり
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