【10/30まで】日本画家・岩堀葉さんの作品展「煌びやかにまどろむ日常」|エクリュ・ギャラリー

2022/10/21

「余韻に浸る」1303×970 (F60) / 越前雲肌麻紙・金箔・岩絵具・水干絵具

厳選されたマテリアル(素材)に想い(念)を載せたアート表現の日本画を紹介している岩堀葉展「煌びやかにまどろむ日常」が福井市のエクリュ・ギャラリーで開かれています。10月30日(日)まで。題名にある通り、金箔などを使った作品は煌びやかな印象を与える一方で、そこに描かれている艶やかな女性の表情や仕草からは、目に見えない「情」や「念」が浮かび上がってくるようです。

「赤を纏う」530×652 (F15) / 越前雲肌麻紙・金箔・胡粉・岩絵具・水干絵具

人間国宝・岩野市兵衛氏による手漉き和紙「越前雲肌麻紙」の上に金箔や銀箔、錫箔や胡粉(ごふん)を施し、岩絵具や水干絵具によって絵を描いている岩堀さんの作品。さまざまなマテリアルを使い分けながら作り出す色彩や構図、立体感などの中に、その瞬間の感情や時間の流れなど無形の表現を試みているように感じられます。



「根拠のない自信の行方」1450×420 / 越前雲肌麻紙・金箔・胡粉・岩絵具・水干絵具・墨

今回は、美人画のほか愛の象徴としてのネコ、そして蝶をモチーフとした作品など95点を展示しています。日本人ゆえの感情の機微や日本画独特の奥ゆかしい世界観に触れる作品の数々。季節が移り変わるタイミングでもあるこの機会に、現代的な住宅にも合う岩堀さんの作品を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

「女の欠片」90×90 / 越前雲肌麻紙・岩絵具・水干絵具

また、会場には少しでも多くの人に日本画を楽しんでもらいたいとの思いから生まれた「欠片(かけら)シリーズ」の展示もあります。以前の作品で、傷んでしまい作品価値を失ってしまった作品の一部分をコンパクトな作品にリメイクしたもので、こちらもさまざまなマテリアルから平面、立体まであり、より身近な感覚でアートを楽しむことができそうです。


岩堀葉展「煌びやかにまどろむ日常」
【会場】エクリュ・ギャラリー(福井県福井市左内町9-17)
【日程】開催中~10/30(日)
【問い合わせ先】0776-36-9001(株式会社エクリュ) ※平日9:00~18:00
【時間】13:00~18:00
【料金】入場無料
【HP】あり(エクリュ)





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#アート#福井市内

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