間寛平GMの発案で開催された新喜劇史上初の「吉本新喜劇総選挙」。ファンによるネット投票総数は77万184票にもおよび、内場勝則、辻本茂雄、すっちーらの人気芸人を抑え、1位に輝いたのが3万9405票を集めたアキだった。
そして総選挙後、福井県では初となるフェニックス・プラザでの公演「新喜劇出前ツアー2022」の楽屋へお邪魔してきました♪
総選挙で1位を獲ったときの感想は?
まさか1位になるとは思いませんでしたが素直に嬉しかったです。それと、ここでひと段落ではなく
「やっとスタートラインに立てた」と思いました。その反響といいますか、今までにはなかった “企業の新入社員に向けての講演”を依頼されるなど、お笑い以外の仕事の幅もグンと広がりました。芸事の世界に飛び込んで以来、世に言えないような場も多数踏みました(笑)。実際にいろんな経験をしたからこそ教えられることもあるんです。
スタントマン、コンビ芸人から新喜劇へ。
高校3年生の時に人生の後先を考え「人生は短い。勝負できるのがあと40年。亡くなっても名が残るような人になりたい」と思い立ち、アポなしで飛び込んだ『東映』が芸能の世界へ入るキッカケです。だからといって、何か特別な事ができたワケでもないのですが……。
野球や格闘技などカラダを動かすのが得意で、空手を披露してみたところそれがおエライさんの目に止まって。そこから『東映』のアクションやスタントマンとしての活動が始まります。役者としてのイロハや芸能界の“表と裏”も学ばせてもらいました。
そして芸人へと転身。相方・ケンと出会いお笑いコンビ「水玉れっぷう隊」としての2年間の活動を経てから吉本新喜劇へと入団し、現在に至ります。
フェニックス・プラザの前半を終えて。
盛り上がり方がハンパじゃなかった! 今日のフェニックス・プラザは2回公演で前半を終えたばかりですが、お客様から凄い熱を感じました。
だから皆“芸人魂”に火が付いちゃって、通常約45分のところが75~90分くらい長い公演となっちゃいました。ストーリーや台本は決まっていますが、新喜劇は生のライブなので、つい多めにアドリブを入れてしまって……。
毎公演感じることですが、全国47都道府県の中でも愛知県、愛媛県、そして福井県は特にお客様の盛り上がり方が尋常じゃない! 特別な公演じゃないときでもお客様が盛り上げてくれますので、福井県には凄いパワーを感じます。
現在コロナ対策により、声出しの声援はNGですが、笑うのはOKですよ(笑)!
キラーフレーズ「いぃよぉ~」誕生のキッカケとは。
実はアドリブで出たギャグなんですね。茂本さんとのやり取りで
「いぃよぉ~」ってカエシてしまったら、それがドッカンと会場が受けてしまって。ボケでもなんでもなかった、偶然の賜物です(笑)。新喜劇の有名なギャグで、チャーリー浜さんの「ごめんくさい」ってあるじゃないですか。あれも、ただ「ごめんください」の台詞を噛んだだけで、お客様を笑かそうとして言ったギャグではなく、まさにお笑いの神が降臨して生まれた奇跡です。
今後の活動とこれからの挑戦。
劇場という枠を超えてさまざまな場所に“笑い”を届けたいです。現在、吉本新喜劇でも文化庁とコラボし、“お笑い”を通じたワークショップを小学校などで行なっています。単に「イジメやイジワルを止めよう」呼びかけるだけじゃなく、そのシーンを劇場さながらのライブとして落とし込み再現。吉田裕の「乳首ドリル」なども披露され、子どもたちの笑い声が響きました。
吉本新喜劇にはチビ・デブ・ハゲの外見的コンプレックスを最大の武器に変えている師匠たちが結構いまして。実は、一般的な高収入の人よりかなり稼いでいる億万長者かと思っています(笑)。
チビ・デブ・ハゲのみならず、さまざまな外見を揶揄する言葉があり、人を誹謗中傷するのはよくありませんが、師匠たちのようにそのコンプレックスを逆手に取ってみようとポジティブに考えてはいかがでしょうか。
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