勝山市観光まちづくり(株) 取締役/マネージャー 今井三偉さんインタビュー

2023/09/20

勝山市観光まちづくり(株) 取締役/マネージャー 今井三偉(いまいみつい)さん
1986年勝山市生まれ。関西大学を卒業後、時事通信社を経て、千葉県のスポーツマネージャーカレッジにてサッカーと地域おこしのノウハウを学び、新潟県でサッカーチームと地域づくりの事業で経験を積む。29歳で勝山市に戻り、2017年より現職

市民の誇りと自信を記憶から

DMO(観光地域づくり法人)としては福井県においてかなり早い段階で立ち上がった勝山市。その現場のトップとして2017年より奔走している今井さんは、これまでのキャリアを踏まえると、ある意味周囲の期待を持って選ばれた感がある。

「30歳になったら家業を継ぐから、それまでは好きに生きさせてもらったんです」と、通信社の記者を経て、地域と関わりたいとサッカーを通じて地域づくりに関わる仕事に就いていた。1年前倒しをして29歳で勝山に帰って来たとき、今井さんの目には感動が押し寄せてきた。「何気ない風景、小さい頃から見てきた風景が、一つひとつ美しいと感じられたんです。知らないうちにその感動を忘れていたんですね」。 親も周囲も賛同した上で最後に本人に伝えられて入社が決まったが、当時のDMOは地域から訝しい視線が多かった。「今までにない業態ですから得体が知れなかったと思います」。だからまずは、自分たちの存在意義、そして地域に伝えたいこと、感じてほしいことを形にした。それがフリーペーパー『ROOTs』だ。

「街のアーカイブを作りたかったんです。私たちが生きてきたこの世界の風景は、ややもすれば誰も残さずに無くなっていきます。風景とは人やモノも含まれています。勝山が好きで移住してきた人、勝山が嫌いで外に出た人いろいろいます。それぞれの思いがあるから、それぞれの記憶を書き記すことで、自分の街を知って、自信を持ってほしいと思ったんです」。 このフリーペーパー、4回で一旦休止したが、街の歴史を紐解く作業の反響は大きかった。それは自信につながり、地域で何かやりたいという声に出会う機会は格段に増えた。と同時に、DMOという存在が認知されることにもつながった。 「『ROOTs』はその名の通り会社の原点的な存在でもあるので、いつかは再開したいと思っています」。 DMOは観光的側面が強いが、今井さんはもう一つの側面も強化していこうとしている。「協業、協働、という側面です。地域で何かやりたいという若者を応援する立場で行こうと。いろんな思いを持っている人たちと出会い、楽しいことをしたいと考えている若者がいます。彼らと並走することで、この街でもできる、というポジティブな空気が生まれていけば、街も変わると思いますから」。

事業の一つとして『福井県立恐竜博物館』エリアにある「ジオターミナル」、「道の駅 恐竜渓谷かつやま」の運営がある。その中には今や全国的になったデザイナーとコラボしたここだけのTシャツも。「ジオターミナル」の外観も手掛けている

月刊URALA STYLE 9月号より抜粋)




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