「越前和紙で表現豊かに」。パリ在住画家、五百崎さんが企画展|越前和紙の里美術館

2023/09/29

越前和紙の産地での開催となった今回の企画展。「福井の伝統クラフトのひとつである和紙はヨーロッパでも高く評価されていて、需要も大きいことを知ってもらう機会にしたい」と、五百崎さん

パリ在住の画家・五百崎智子さん(福井市出身)の作品などを展示している「越前和紙とパリのアーティスト展」が越前市の『越前和紙の里美術館』で開催されています。五百崎さんは、福井とパリの“分かち合い”をテーマに月刊ウララスタイルで「パルタージュ」を連載中。パリでの日常を切り取った作品など、パルタージュでお馴染みの風景やモチーフが会場に展示されています。10月2日(月)まで。









「パリの小さな生活」木版画 多色、越前和紙 手漉き楮紙 月刊ウララスタイル1月号で掲載

2018年秋から本格的に版画作品の制作活動をスタート。パリでは支持体としての越前和紙の評価が高く、五百崎さんも約1年前から積極的に採用してきたと言います。「(越前和紙は)味わいや奥行き感など視覚的にプラスに作用するので今後も使っていきたい。いろいろな和紙の特徴を勉強していきたい」と、話しています。

「パリのカラス」木版画 2023年

本展では、五百崎さんの版画・絵画を中心に、夫で画家のミッシェル・ジョンさんの油絵や、友人のフランス人画家、アン・プリマ―ルさんの版画など、いずれも越前和紙を支持体とした作品約40点を展示しています。月刊ウララスタイル1月号で掲載した「私のパリの小さな生活」をはじめ、エディット・ピアフ広場周辺で描いた「パリのカラス」や、ヴァンセンヌの森の「森のカラス」など、パリの日常風景が登場します。

また、聖書をテーマにした、月刊ウララスタイル2月号掲載の「アダムとエヴァ」や、月刊ウララスタイル4月号掲載の「アネモネ」など、版画技法の違いによって異なる印象を生み出す表現も見どころのひとつ。越前和紙によって生み出される独特の色合いや質感など、原画を間近で見ることができる貴重な機会にぜひ会場へ。

越前和紙とパリのアーティスト展
【会場】越前和紙の里美術館(福井県越前市新在家町11-13)
【日程】2023/9/20(水) 〜 2023/10/02(月)
【時間】9:30~17:00(最終入館16:30)
【休館日】火曜
【料金】美術館のみ800円、紙の文化博物館・卯立の工芸館との共通入館券は1000円、高校生以下は無料
【お問い合わせ】0778-43-5975








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#アート#イベント#丹南#月刊ウララ

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