第1回「福井最高会議」実施レポート|福井最高会議

2023/12/11

県土の74%に及ぶ豊かな自然に恵まれ、四季が彩る多様な食文化や景勝地、伝統産業や工芸品、歴史的建造物など数多く存在する福井県。世界三大恐竜博物館に名を連ねる「福井県立恐竜博物館」や、世界の考古学・地質学研究において「世界標準のものさし」「奇跡の湖」と称される水月湖の年縞を展示する「年縞博物館」、ラムサール条約に登録される「三方五湖」「中池見湿地」など、世界に誇る環境資源や研究施設も有しています。また、有効求人倍率や女性の就業率、持ち家率、世帯収入、子どもの学力・体力といった全国トップクラスの経済・教育環境が、暮らしを支えています。

一方で、久しく県民のスタンダードとなっている、「福井には何もない」という言葉。当たり前に身近にありすぎて気づきにくいけれど、日常に溶け込んだ景色の中にも、思わず自慢したくなるような魅力が溢れています。それら身近に広がる福井の良さを見つけ、私たち県民自身の誇りや自信に育て広げていく機会として、県は、「『ふくい最高!』プロジェクト」を立ち上げました。県民の新たな挑戦や活動、地域の自慢など、「最高!」と共有したくなる福井の魅力を発信する活動を行なっていきます。

「福井最高会議」とは

福井を好きな福井在住者、福井出身者が集まり、福井のどんなところに魅力があるかを話し合い共有していく。「『ふくい最高!』プロジェクト」の一環である『福井最高会議』は、みんなの考える「ふくい最高!」を集めて世界に発信する場として生まれました。開催は、2023年11月19日、12月17日の2日間。10代から40代の福井を愛するメンバーが集まり、企画や活動を推進していきます。

11月19日、キックオフとなる初回活動では、はじめに、会の趣旨と目指すゴールの共有がありました。

「福井最高会議」が掲げるメッセージは次の4つのプロセス。「『ふくい最高!』と発信する」「福井を知ってもらう」「福井に来てもらう」「福井を好きになってもらう」。参加者が核となって福井の良さを発信することにより来福者を増やし、福井の良さにふれて福井を好きになってもらう。参加者それぞれがもつスキルややってみたいことなどを媒体に、北陸新幹線延伸で関心が高まる県外・海外在住者へ、来福のきっかけとなるタッチポイントを創出しようというものです。

福井の魅力をつなぐ4つのアイデアを創出

会ではまず、20人の参加者が4つのテーブルに分かれ、各々の感じる福井の魅力や参加の背景を話し合っていきました。高校生からクリエイター、会社員、経営者、行政職員、地方議会議員など、さまざまなバックグラウンドをもつ参加者同士が、お互いの福井との関わりを知って掘り下げていくことで、新しいアイデアやキーワードが次々生まれていきます。

あるテーブルでは、「焚き火」「ボードゲーム」「ワーケーション」「紫式部」「外国人就労者」「LGBTQ」「VTuber」など多様なキーワードがあがりました。以前は東京の官庁に勤めていたというまちづくり会社勤務の参加者や、関西出身で今年4月から県内大学の客員准教授をつとめる参加者、行政や議会などでコンテンツを実装する役割を担う参加者から、客観的・主観的視点で捉えた地域の魅力や特色、課題等が共有されていました。

また、その他のテーブルでも、学生の活動を応援する企画や、嶺南・嶺北2つの地域の壁をとりのぞくフェス、地元産のピートを使ったウィスキー酒蔵のアイデア、コミュニケーションや「さくら名所100選」にも選出される足羽川の桜並木、へしこや恐竜を、県外者を呼び込むツールとして利用する発想など、さまざまな意見が飛び交いました。

続く第2部では、1部で生まれたキーワードから4つのチームにわかれ、自分たちのやりたいことをアイデアにつないでいきます。

ひとつ目のチームは「もの・ことづくり」。ウィスキーづくりやワーケーションといったコンテンツと桜や雪見などの観光資源とを結び、対話を深めていきました。春夏秋冬で多様な体験ができるのが福井の良さ。春は足羽川での花見やテントサウナで行う「桜ワーケーション」、夏は海を臨む敦賀で、ウィスキーづくりやボードゲームづくりを満喫する「海ワーケーション」、秋は大野市や越前市で伝統工芸にふれる「紅葉ワーケーション」、冬は奥越地区の「雪見ワーケーション」や小浜市で行う「養殖ワーケーション」。四季を通じて地域それぞれの魅力を味わいながら福井を訪れる人を増やすアイデアが形になっていきました。

ふたつ目は「フェス」チーム。7人中4人が県内の現役高校2年生というメンバーで、学生が主体となって福井を楽しむにはどんなフェスがあると良いかを話し合いました。今、若者の中で「廃校」や「廃ビル」などがバズっていると、「廃○」のアイデア出しから始まり、音楽ライブやイベントの内容、参加層など、「誰が」「どこで」「何を」楽しめるものか解像度を高めていき、最終的には、県内の高校生が集う「高2フェス」の企画アイデアに醸成されました。学校生活にも慣れ受験への焦りもない高校2年生が「いちばんやりたいことができる年」。立体駐車場を貸し切って、ライブイベントや参加者対抗戦、ギネス挑戦イベントなど、建物のエリアごとにさまざまなコンテンツを楽しめるフェスの構想を練り上げました。

3つ目のチームのテーマは「コミュニケーション」。もともと人助けが好きな「おせっかい」気質をもつ県民性を挙げ、全県民が観光大使として観光客等へコミュニケーションをはかるアイデアを深めていきました。具体的活動として、北陸新幹線の福井延伸となる3月16日に、各駅に「おせっかいさん」が集まり、新幹線を降りた観光客への積極的なコミュニケーションによって福井の良さにふれる機会をもってもらおうと、発想を広げていました。

4つ目は、「福井最高ボード」推進チーム。自由に書き込めるボードを県内に設置し、福井の魅力や好きなところなど、「ふくい最高!」なメッセージが集まるツールづくりを考えていました。ギャラリーアートのように雰囲気のあるボードであったり、書き込みしやすいボードの種類であったり、県外者に書き込んでもらうボード、県内の方に県外者向けに書いてもらうボード等、どんなボードがあるかなど、発信とコミュニケーションのツールとなるボードアイデアを膨らませていました。

今後の展開

今回、各チームで話し合ったアイデアは、次回12月17日の開催日にさらにブラッシュアップし実現を目指します。次回開催日までの間にもチームでの壁打ちや話し合いを実施し、参加者たちの想いのつまった企画を推進していく予定です。

仲良しの友人同士誘い合って参加した高校2年生の女子生徒は、来年には受験を控えており、友だちと一緒に今できることをやりたいと考え会に参加したといいます。自分たち自身が参加したいもの、やりたいことが新たなコンテンツとして福井の魅力になる。また、自分たちが感じている福井の良さを発信する機会となる。どのアイデアも実現可能なものばかりでした。福井を好きな参加者たちがつくるツールが、福井の魅力を連鎖させる可能性に期待が高まります。

まだまだ参加者を募集しています。今から参加しても大丈夫! みんなで交流して「ふくい最高!」を作っていきましょう!

<最高会議初日>

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