日中戦争記した2年間の日誌  勝山の袖川さん、父の形見を出版

2024/01/12

袖川源語さんの日誌を1冊にまとめて出版した長男の源也さん。日誌の原本などを前にして「戦地ではこんな苦労があったと知ってほしい」と平和への願いを込める=勝山市内で

日中戦争時に中国大陸へ渡り、通信兵として活動した男性が、戦地で2年間書き続けた日誌がある。形見として保存してきた長男の袖川源也さん(75)=勝山市荒土町細野=が「父の戦争体験を知ってもらい、苦労があったことを伝えたい」と1冊にまとめた。編集に携わった同市市史編纂(へんさん)室では「連続性のある戦地の日誌は珍しく、通信兵が客観的に見た風景が残るのも貴重」としている。(平林靖博)

(日刊県民福井)
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