【グローバル福井 ~多文化に関わろう!~】多様な人々が自分らしく共生するまちへ。|vol.4 やさしい日本語

2024/01/29

福井県が目指す「多文化共生社会」。その実現のためには、円滑なコミュニケーションが必要です。今回は、多くの外国人が居住する越前市での取り組みをはじめ、行政窓口や外国人を雇用する企業・団体の方に向けた、外国人にも分かりやすいコミュニケーションツールの1つ「やさしい日本語」の研修会の様子をレポート!





“多文化共生のまち”を目指す、越前市での取り組み。

約1万6000人の外国人が暮らす福井県。特に総人口の約6%(4700人)が外国人である越前市では、「多文化共生のまち」を目指して、様々な取り組みが行なわれています。越前市の「みんなの食堂実行委員会」では、毎月第2土曜・第4水曜の、世代も国籍も性別も関係なく、誰でも利用できる食堂の運営だけでなく、教員OB等のボランティアによる外国人の小中学生への学習支援、小学校入学前の外国籍の幼児と保護者を対象に、日本の学校の仕組みや習慣を学ぶ「プレスクールさくら」など、活動も多岐に渡ります。

越前市「みんなの食堂」の取り組み

教員OBらボランティアによる放課後学習支援。外国ルーツの子どもたちの学びの場、居場所となっています
毎月第2土曜、第4水曜の食堂活動以外にも、育ち盛りの子どもたちにおむすびの差し入れも
「プレスクールさくら」では、日本の小学校の仕組みやルールなどの説明会、給食体験会を通して、入学後に戸惑いがちな外国人親子の不安を事前に取り除いています

外国人に「やさしい日本語」で伝えてみませんか。

また、在住外国人の増加と多様化が進む中、地域における共通語として、普通の日本語より簡単で、外国人に分かりやすいよう配慮した「やさしい日本語」にも注目が集まっています。「言葉の壁」と共に「心の壁」を取り払い、人と人がつながり支え合っていける、誰もが暮らしやすい地域社会の実現が求められます。

日本人と外国人が安心して暮らせる共生社会を実現するためには、円滑なコミュニケーションが重要となりますが、その手段の1つに外国人にも分かるよう配慮した「やさしい日本語」の活用があります。福井県多文化共生推進プランのアンケートによると、県内在住の外国人の約9割が「やさしい日本語」であれば理解できると回答。

こうした中、福井県国際経済課では、福井県国際交流会館(2023年11月7日・8日)と敦賀市プラザ萬象(2023年11月28日)の2会場で、行政の窓口業務や国際交流担当、外国人を雇用している企業や団体から参加者を募り、「やさしい日本語」研修を開催しました。




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