【気象予報士 二村千津子の風と雲】

記録的に暖かかった2月。サクラ開花も早い?お花見の計画はお早めに|気象予報士 二村千津子の風と雲

2024/03/01

皆さん、こんにちは。
気象予報士の二村千津子です。

この冬は、暖かいのかい寒いのかいどっちなんだい!?っていうくらい気温のブレ幅が大きい日々が続いてます。2月の気温変化をみてみると

かなり変動が大きかったことがわかります。最高気温が最も低かったのは5日の3.3度。
福井市の最高気温が1年で最も低くなるのは1月下旬で、その値は6.2度なので3.3度は、ひと冬の間にそう何度もないくらいの寒さです。
そんな日があったかと思えば、15日には19.6度。この日は北陸地方に春一番が吹いた日です。19.6度は4月下旬並み。新緑の季節です。季節の行ったり来たりの幅が大きすぎて、服装選びにも困りました。
ただ、2月24日までの平均気温をおしなべてみると6.3度。過去最も高かった2月の平均気温は1990年の6.4度。ことしは過去1,2を争う暖かな2月ということに。つまり、2月はぶっちぎりで「あったかいの勝ち」となりそうです。
でも、2月22日発表の1か月予報によると、3月のスタートは例年より気温が低くなる可能性があります。

3月2日からの1週間は、気温が平年並みか低い確率が40%となっています。2月に4月並みの暖かさを体感したあとに戻ってきた寒さは、じわじわと体にこたえそうです。年度末で何かと気ぜわしくなる1か月です。体調だけは崩さないように気を付けていきたいですね。ただ、スタートは寒くても3月の2週目以降は平年並みか平年より気温が高くなりそうで、春の訪れは順調にやってきそうです。

さて、気象の世界では、12月から2月が冬、3月から5月が「春」となりますが、先月4日、ひと足早く暦の上で春が始まる「立春」の日に神社巡りをしました。

特に今年は辰年なので、まずは「黒龍さん」と呼ばれる黒龍神社にご挨拶。黒龍神社から足をのばし、藤島神社にお参りした後、これもまたつい立ち寄りたくなる和菓子屋さんをのぞくと「桜餅」が。立春のその日から店頭に並ぶそうです。まさに桜餅初日。

お店の女将さんが、季節や暦を大切にされているお話を聞いて、わたしもことしは今まで以上に季節の行事・旬を楽しんでいきたいなと感じました。3月と言えば、桃の節句。わたしは独身なので、毎年、雛飾りをちゃんと出しています。
ことしも二十四節気の「雨水(うすい)」を迎えた頃(2月19日)に準備しました。

そして、3月の季節のお楽しみと言えば、お花見。気になる福井県内のさくら(ソメイヨシノ)の開花はいつごろになりそうでしょうか。

以前は気象庁で発表されていたさくらの開花予想。現在、気象庁は行ってないのですが、各民間の気象会社が府県別や名所別の開花予想を発表しています。
例えば、株式会社ウェザーマップの2月22日発表の予想では、福井市は開花が3月25日、満開が3月31日となっています。
福井市のソメイヨシノの平年の開花日は4月1日ですが、ここ6年、福井の開花は3月中に発表されていて、そのうちの2回は3月22日という記録的に早い開花でした。
ことしもそれに次ぐ早さで開花となる可能性があります。また、予想通りに3月中に満開となれば、これも異例の早さです。ことしもお花見の計画は早めに立てた方がいいかもしれませんね。

新たな春夏秋冬、季節感を楽しむお手伝いができれば幸いです。

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※回答の掲載時期は未定です。全てのご質問にお答えできるとは限りませんので、ご了承ください。


二村千津子(ふたむらちづこ)
福井市出身。気象予報士、防災士、健康気象アドバイザー。2008年7月から2009年9月まで、中京テレビ「おめざめワイド」「ズームイン!SUPER!!」お天気キャスター。2014年4月から2017年3月までテレビ朝日「モーニングバード」(現在は「羽鳥慎一モーニングショー」)にて「ふた天」を担当。同年4月からNHK福井放送局「ニュースザウルスふくい」に出演中。アメブロ



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