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2024/05/05
「みんなのおかげで高く飛ぶことができた。すごくいい景色でした」( 福井ブローウィンズ・伊佐勉ヘッドコーチ)
バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)2023-24シーズンの頂点を決めるプレーオフ決勝の第2戦。1週間前、B2昇格を決めた準決勝の勝利に涙した指揮官はシーズン優勝を決めたこの日、胴上げとともに再び歓喜の瞬間を味わった。
5月4日から越前市アイシンスポーツアリーナで始まった鹿児島レブナイズとのプレーオフ決勝(2戦先勝方式)。
4日の初戦に85-77で勝利して、レギュラーシーズンから続くホームでの連勝記録を「31」に伸ばして臨んだ5日の第2戦は「無敗でのタイトル獲得」に挑んだ。7季ぶりのB2復帰を決めた鹿児島を相手に最後まで自分たちのプレーを貫いて連勝、B3の頂点に立った。
第3クオーター途中まで福井が30点の大量リードを奪う展開を見せたが、ファウルトラブルをきっかけに流れが変わり、第4クオーターは鹿児島の激しい追い上げを受ける。
この日、鹿児島で最多の22得点、10リバウンドの活躍を見せたローガン・ロートの連続得点などで一時5点差に迫られた残り2分31秒、コートに入った直後の満田丈太郎が3ポイントシュートを放つ。
「キャプテンとして、 直感を信じて打った」(満田)。そのシュートが決まった瞬間、声をあげて嫌なムードを断ち切る。続けざまに長谷川智伸が3ポイントシュートを決めて流れを引き寄せると、98-88で勝利。
「あの2本が決まっていなかったら、延長になっていたかもしれない。ものすごく大きなショットだった」(伊佐HC)と、指揮官も称える決定的なプレーとなった。
前日に34得点、この日も26得点をあげる活躍を見せたトレイ・ボイドⅢは優勝が決まった瞬間、細谷将司、長谷川智伸のもとに駆け寄って、コート上で喜びを爆発させた。
昨シーズンはフランスでプレー。初めてプレーする日本でもどん欲に勝利を追い求めて、プレーオフMVPの活躍を見せたエースは、「シーズンを戦い抜く中でポジティブなマインドセットでいることができたのは2人のおかげ。ハッピーな気持ちを表現したかった」と、試合後チームメイトへの特別な思いを口にした。
「B1への最短昇格」を掲げて臨んだ1年目。レギュラーシーズンでは31連勝でB3リーグの連勝記録を更新するなど通算46勝4敗、勝率9割を超える圧倒的な強さで席巻した。
そしてプレーオフも無傷の6連勝と、成長とともに勝利を積み重ね、チーム設立1年目でのB2昇格を決めた。決勝の舞台となった同アリーナでは今シーズン最多となる2402人の観客が詰めかけた5日、会場全体が大きな歓声に包まれた。
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