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【今、密かにブームって知ってた? ハロー、喫茶店。】
2019/08/16
店の雰囲気や味わいを守り続け、いつも優しく迎え入れてくれる―。そんな個性豊かなマスターに会いに行こう。
「変えない美学」を貫き通す、忍耐と情熱。
王朝喫茶 寛山のマスター伊坂晃さん
全国にも類を見ない“王朝喫茶”として昭和49年に開店した『寛山』。二代目マスターとなる伊坂さんが両親からこの店を受け継いだのは、東京から帰福した22歳の頃だった。「開店当時は一日600人も来客があったんです。閉店までずっと外の階段にお客様が並んでいる状態でした」と懐かしむ。
そんな人気店を継いで約40年。「若い頃は今風の店に変えたいと思っていました。オーディオやジャズが好きなので、ジャズ喫茶にしようかと考えたこともある」と話す伊坂さんだが、40歳を過ぎた頃から気持ちに変化が生まれる。
「元々のものを続けるのがいい、と思い始めたんです。“変えない美学”を追求し、机や椅子、装飾もほぼ創業時のまま残しています」。そのレトロな雰囲気とマスターの人柄に惹かれ、今では全国から喫茶ファンが訪れる。穏やかな語り口に秘められた信念とこだわりが、変わらぬ魅力を生み出している。
昭和49年創業の純喫茶。現オーナーの両親がこだわり抜いた店内には鮮やかなステンドグラスや宮殿のような柱、シャンデリアに照らされた石像など、優雅で贅沢な非日常空間が広がる。
王朝喫茶 寛山
【住所】福井県福井市中央1-4-28
【電話】0776-23-2810
【時間】8:30〜18:30
【休日】日曜(お盆期間中8/17(土)はお休み)
【席数】90席
【駐車場】なし
※2020年に閉店されました
カツサンドやコーヒーと共に
居心地の良い場を提供。
カフェ・シ・テールのマスター上山一也さん
店名はマスターの上山一也さんが学生時代に通っていた大阪の喫茶店が由来。「コーヒーとサンドイッチが美味しかったので修業させてもらい、暖簾分けの形で開業しました」。コーヒーは修業時代から縁のある京都のコーヒー問屋から仕入れるブレンド。焙煎の違いでアメリカン、マイルド、ストロングと味に変化をつけている。カツサンドも修業先で習得した味で、注文を受けてから揚げるヒレカツや自家製タルタルソースなど仕込みもすべて自身で行なう。
開業前はホテルに勤務していたこともあり、きびきびした動きが見ていて心地良い。白シャツに黒のベストのキリリとしたいでたちだが、声をかけると気さくに応えてくれる。音楽イベントの会場として店を提供したり、嶺南のご当地萌えキャラ(非公認)、“嶺南ミカミちゃん”のグッズを販売したりと地域の人々の活動を受け入れる懐の深さもこの店の魅力となっている。「店を始めて38年、今が一番楽しい」と笑顔を見せる上山さん。これからも地域に根ざし、心地良い場を提供してくれそうだ。
敦賀駅前、白銀通りから路地を入ったところにひっそり佇む。人気メニューは「コーヒー」と「カツサンド」。最近は毎週火曜日と金曜日に焼き上がる「カヌレ」も好評で、新名物に。
カフェ・シ・テール
【住所】福井県敦賀市白銀町10-8
【電話】0770-25-7473
【時間】9:30〜21:00
【休日】月曜
【席数】 19席
【駐車場】専用駐車場1台、市営駐車場(1時間無料)
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