2024/09/24
画家や絵本作家、装丁家など、幅広い分野で活躍した、安野光雅の企画展が『福井市美術館』で11月4日まで開催中です。
安野光雅(1926-2020)は、四方を山々に囲まれ城下町の風情がのこる島根県津和野で、さまざまな空想をめぐらせながら少年時代を過ごしました。こうした原点が投影され、独自の世界観で美しく繊細に描かれた作品は国内外でも人気に。国際アンデルセン賞画家賞をはじめ、数々の賞を受賞し高く評価されました。
1950年に上京し、教員として小学校で図画工作を教えるかたわら、本の装丁や挿絵などを手がけます。そして、1961年に教員を辞め画家として独立し、1968年『ふしぎなえ』で絵本作家デビュー。その後は画家、絵本作家、装丁家、また執筆活動など、幅広い分野で活躍を続けました。
今回の企画展では、画家として独立する前の教員時代に着目し、「安野先生のふしぎな学校」として学校の授業科目に見たてた構成で、多彩なジャンルの作品を紹介しています。作品を通して「自分で考えることの大切さ」を伝え続けてきた、安野先生の教え子になったつもりで、ユーモアとふしぎにあふれた安野光雅の世界に触れてみては。
また、小さい子どもや乳幼児と一緒に、おしゃべりしながら鑑賞ができる時間帯を設けた「子どもとおしゃべり鑑賞デー」や「子ども向け作品解説会」、「えほんのよみきかせ会」や移動図書館が来場し書籍の貸出しができるなど、子どもに向けた関連イベントも開催されます。
安野先生のふしぎな学校に入学した気分で、たくさんの不思議や興味を見つけ、ぜひ親子で考えながら楽しんでみてください。
©空想工房 画像提供:津和野町立安野光雅美術館
PROFILE/安野光雅
1926年島根県津和野町生まれ。子どものころより、画家への夢を抱き、1950年に上京、小学校で図画工作を教えるかたわら、本の装丁や挿絵などを手がける。1968年『ふしぎなえ』で絵本作家デビュー。その後は画家、絵本作家、装丁家、また執筆活動など、幅広い分野で活躍。国際アンデルセン賞、菊池寛賞、文化功労 者など、受賞・受章多数。絵本に『ふしぎなえ』『ふしぎな さーかす』『もりのえほん』『ABC の本』『あいうえお の本』『天動説の絵本』『繪 本 平家物語』など。
安野光雅美術館コレクション
安野先生のふしぎな学校
【日程】2024/9/14(土)~2024/11/4(月・休)
【会場】福井市美術館(福井県福井市下馬3-1111)
【電話】0776-33-2990
【時間】9:00~17:15(最終入館16:45)
【休日】9/24(火)、30(月)、10/7(月)、15(火)、21(月)、28(月)
【料金】一般1200円、高校・大学生800円、小・中学生500円 ※未就学児無料
【HP】あり
日々URALAからのお知らせをLINEで受け取れます!