健康的な女性らしさを競う「フィットモデル」。全国3位の県内女性会社員「何歳からでもチャレンジできる」。

2024/11/15

IFBB(国際ボディビルディングフェデレーション)が定めたフィットネス競技の新カテゴリ「フィットモデル」。「バランスの取れた健康的で優雅な女性らしさ」が評価基準となっており、「自分の体に自信を持ちたい」「自分を試したい」と、さまざまな動機から競技の世界に飛び込む女性が増えてきています。

そんな潮流の中、今年9月に開催された「JBBFオールジャパンフィットモデルチャンピオンシップス2024」のフィットモデル部門(163cm超級)で、福井県在住の田中亜衣さん全国3位に入賞。県勢初となる快挙を果たしました。


「オールジャパン・フィットモデル・チャンピオンシップス2024」にて、3位のメダルを獲得した田中さん

2021年、36歳で初めてフィットネス競技の世界に飛び込み、以来会社員として働きながら体を鍛えてきた田中さん。仕事と競技を両立し、体づくりのプロとしての勉強も欠かさない彼女に、フィットモデルの魅力や、普段の過ごし方、努力を継続するコツなどを伺いました。




フィットモデルに出会うまで

ジムでのトレーニングを始めたのは2021年。はじめから大会を意識していたわけではなく、コロナ禍下の外出自粛による運動不足解消、自己投資のために始めたことだったといいます。30代後半になり、外見や健康面で歳を重ねるにつれての体の変化を感じるようになり、40歳を見据えて本格的な体作りをしたいと感じるようになりました。

以前、何度か挫折したことのあるジム通いでしたが、初めてトレーナーの指導を受けたことで習慣化に成功。
「マシンの使い方を習って、”これをこう動かせば、体にこういう効き目があるんだ“というのが分かるようになってから、トレーニングが楽しくなりました。正しい知識で運動すると、体の変化も分かりやすく、モチベーションが保ちやすいと思います」。


ステージに立つ田中さん。フィットモデルでは顔の表情やメイク、髪型、コスチュームなどのセンスも審査基準に含まれる

体を動かすことの魅力に目覚め始めたころ、田中さんはトレーナーの誘いがきっかけでコンテストに興味を持ちはじめます。そして、ジムでのトレーニングを始めてから約半年後、ボディコンテストの登竜門とも呼ばれる「ベストボディ・ジャパン2021」に出場。初めての食事制限やトレーニングを乗り越え、地方(大津)大会ではベスト6の成績を収めました。入賞には一歩及ばなかったとはいえ、ビギナーとしては上々な結果でしたが、「悔しい、リベンジしたい!」という思いが強かったと言います。

そんなとき、次の挑戦を模索する中で出会ったのが、フィットモデルでした。きらびやかなイヴニングドレスやスイムスーツをまとって優雅なポーズを取り、女性らしいボディラインを見せるこの種目は、それまでのフィットネス競技のイメージを覆すものでした。


トレーニングルーティンがもたらす仕事への効果

翌年、JBBF地方大会「フィットモデル ビギナー」部門での優勝、全国大会への出場も果たした田中さん。大会への出場をきっかけに、ボディビル選手御用達のジムに通ったり、県外のポージングレッスンを受講したりと、さらに本格的なトレーニングを始めました。
今では、大会シーズンは週4~5回、オフシーズンも週2回はジムに通っているそう。もちろん、平日の日中は会社員として働いているため、トレーニングを行うのは基本的に退勤後。土日はジムでの副業に従事しながら、空き時間にトレーニングをしたり、たまの「完全オフの日」にはプライベートの遊びを楽しんだりと充実した毎日を過ごしています。
「最初は大変ですが、一度習慣化してしまうと、むしろトレーニングをしないことにストレスを感じます(笑)。トレーニングをしているととにかくポジティブになれるし、個人差はあると思いますが、良い疲労のお陰で睡眠の質も良くなり、目覚めも良くなります。効率的に仕事ができるようになって、良いこと尽くしです!」。


フィットモデルのコスチュームの一つ、スイムスーツを身にまとってポーズをとる一幕

フィットネス競技では、田中さんのようにトレーニングで身につけた体力を生かしながら、本業もパワフルにこなしている人が多いそう。
夜勤のある看護師さんだったり、子育て中のママさんだったり、私より大変な環境のなかで挑戦されている方も。どんな状況でも最善を尽くしてチャレンジする姿が、見ている人を感動させるんだと思います」。


何歳からでも体は変えられる

フィットネス競技の選手は職業だけでなく、年齢もさまざま。20代から80代まで、幅広い層が理想のボディの実現に取り組んでいます。
「体を鍛えることって、食生活や日々の運動に気をつけていれば、何歳からでも挑戦できるんです。それが競技の魅力のひとつ。チャンピオンの安井友梨選手の”自分と未来は変えられる”という言葉に何度も励まされ助けられましたし、自分が挑戦すればするほど、その言葉の意味を実感しています。」。


2024年の全日本大会にて入賞した6人。田中さん(右から2人目)のトレードマークである青い衣装が際立っている

来年で40歳、競技歴5年目を迎える田中さん。次の全国大会をこれまでの集大成とするため、既に食生活などを調整中。目標は優勝、世界選手権への進出です。
「順位にこだわるというより、常に過去の自分を超えていきたいと思って挑戦をし続けてきました。周りの応援からパワーをもらっているので、会社の皆、サポートしてくれているトレーナー、友達の応援にも応えたいです。素晴らしい選手が沢山いて、まだまだ筋量も表現力も足りていない中で、大きな目標を口にすることは怖いけど、目標を常に意識することで行動も変わっていくと思っています。どんなに手の届かない目標であったとしても諦めずにこの一年、後悔のないようにやり切りたい」。

来年に向けて、また厳しい減量やトレーニングが待っていますが、華々しいステージでの体験が田中さんのゆるぎないモチベーションにつながっています。半年から一年の長期スパンで努力してきたことが、ステージで結果となって表れる。「やってきてよかったと思う瞬間」だと言います。
「終わった後、みなさんからいただく”見ていて涙が出た”、”私も明日から頑張りたい”という声にもやりがいを感じます。普通の会社員がただの趣味で始めたことが、そんな風に人の背中を押してあげられるというのがすごく嬉しかったです。誰かの”明日ちょっとだけ頑張ってみよう”のきっかけになれるよう、これからも頑張ります!」と田中さん。


体を動かすことの魅力

田中さんの活躍に感化され、トレーニングやダイエットにチャレンジする人も増えつつあります。田中さんのInstagramには、トレーニングの相談に乗ってほしいとのダイレクトメッセージが寄せられることも。

体を鍛えたり、ダイエットしたりというのは誰でも一度は試みると思います。けれど、妊娠や子育て、仕事でそれが続けられない状況に陥ってしまう人が多いと思う。そういう方が、少し落ち着いたときに体のことを相談できるような、身近な存在になりたいです」。
今年8月には「ジュラシック筋膜リリース」と呼ばれる体質改善のディプロマを取得。ジムで施術の提供を開始し、体づくりのプロとしてのキャリアを歩み始めました。

仕事に、競技にはつらつと活動する田中さんは、体を動かすことの魅力を体現しているよう。体を動かすことは、自分や自分の人生を大切にすることとイコールなのかもしれません。




田中亜衣(たなか・あい)さん

県内企業で営業職を務めながら、フィットモデル選手として活躍。2022年に地方大会優勝、2023年に全国大会「JBBFオールジャパンフィットモデルチャンピオンシップス2023」で県勢初の入賞(6位)。2024年には同大会で3位の成績を勝ち取り、念願のメダルを手にした。





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