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2025/01/17
女子レスリングの金城梨紗子選手(敦賀市在住、石川県津幡町出身)が昨年10月の世界選手権女子59キロ級(非五輪階級)で優勝したことを受けて、福井県は1月17日に「県スポーツ特別賞」の贈呈式を行いました。
金城選手はリオ(2016年)、東京(21年)でオリンピック2連覇を達成。石川県津幡町出身で、東京オリンピック後は敦賀市に拠点を移して結婚と妊娠、出産を経て再び競技に復帰、母親となって初めて臨んだ世界選手権で優勝を果たしました(同選手権の優勝は4度目)。
金城選手は「選手生活の区切りにしよう」と考えて臨んだ東京オリンピックを振り返ります。「実は東京オリンピックの時、あまり調子が良くなくて、練習の時の方がもっとできたのにという気持ちがあった。妊娠して練習を抑えなくてはいけなくなった時、やっぱりもう1回やりたいという気持ちが盛り上がってきた」。
22年に長女を出産。産後2か月で練習を再開すると、5か月後には出産後初めての大会に出場。「日本ではまだママで金メダルを取った選手がいなかったので、ここまでは絶対やりたいと妊娠中から思っていた」という金城選手。東京オリンピック時と比べて首回りが6センチ細くなるなど、身体的な変化を感じる一方で、「レスリングをできるうれしさを再確認できるなど、子どもを産む前よりも充実した気持ちで取り組むことができた」と振り返ります。
現在30歳になる金城選手は今後の目標について、「1年1年、レスリングを続けていく中で、その時感じる自分の気持ちに素直に向き合いながら決めていきたい。子どもたちと関わることも好きなので、違った角度からもレスリングの発展や普及に貢献していきたい」と言います。
また、敦賀市で地元の高校生や子どもたちを指導する機会もあるという金城選手。福井県全体の競技力向上に関して、「まずはジュニアチームを強くすることが第1歩だと思う。私たちの頃と比べて、子どもたちのレスリングのレベルははるかに上がっている。1歩目を踏み出す下準備というか、土台作りをしていきたい」と話していました。
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