【ふくい噂の真想】
2019/09/08
とあるウワサを聞きつけ若狭町・熊川宿へ。何がウワサって⁈ そう! 当地に“現代に生きるホンモノの忍者がいる”ということで取材してまいりました。果たして現代の忍者とは…⁈『タートルズ』よろしくな体術を駆使して、陰で街を守るヒーローか、はたまた『バジリスク』のような、お国の為に術で戦う忍者なのか?いかに。
今回取材させていただいたのは、大阪・福井は若狭を拠点とし活動する忍者・西浦大介師範忍。なお、“ホンモノ”というのは、自治体などによって構成される世界で唯一認められた忍者の公式組織『日本忍者協議会』に属し、活動しているということ。西浦さんは中でも13人しかいない陰忍評定衆の師範忍である。 「陰忍」とは… 忍びの者の中には「陽忍」「陰忍」という二つの種類があります。
・陽忍… 謀計の知恵と思慮をもってその姿をあらわしながら敵中に入り込み情報を収集する者。
・陰忍…人の目を忍んで姿を隠す術を用いて忍び入り情報を収集する者。
簡単に言えば陽忍は知識・座学、陰忍は実技・体術がメインですね。
お話を聞くとともに、実際に手裏剣投げを披露していただきました(※撮影は安全考慮の上、敷地内にて特別な許可を得て行っております)。手裏剣には様々な形があり、特に的に刺すのが難しいのは“棒手裏剣”。自分も投げ方を教わったうえで試させていただきましたが、何回も“バィィ~ン”て弾かれました(あぶねー)。
唯一刺さったのが十字手裏剣。誰でも一度は見たことであろう形の手裏剣ですが…実はこんな形の手裏剣は無かったという話も(※諸説あります)。
関所などでお役所様に持ち物チェックをされた際、いかにも手裏剣とわかるものを持っているのはご法度。調べられたら「お前忍者だろうがぁぁッ」とバレます。棒手裏剣なら「マイ箸ですが、何か?」と回避できるかもですね。もちろん手裏剣は刺されば殺傷能力がありますが、刺さらなくても全然いいそうです。投げて敵がひるんだ隙に刀で一閃!こういう使い方らしいです。なんなら刀も投げます!お侍さんであれば「武士の魂を投げるとはけしからん!」と怒られそうですが、刀は忍者にとっては“道具”のひとつ。そして戦うより生きて帰ることがナンボの世界。忍者の戦術は奥が深いです。
また、装束に「黒」は無いという話が絵巻に残されていたとのこと。実際には赤や黄色、挙句にはツートンカラーまであったそうです。忍者もオシャレを楽しんでいたのかもしれませんね。
そして、一番気になっていたことは「なぜ、平和な現代において忍者の技を磨き鍛錬を重ねるのか」ということ。“隠密”は現代に置き換えればスパイ、情報を盗むとなればハッカーのようなものだろう。このような活動を行うためなのか…。
-『日本忍者協議会』とは ―
上記のようなことを行うためでなく『日本忍者協議会』は 忍者の学術研究や情報収集・情報発信を行い、忍者による観光振興、文化振興、地域経済の活性化を図ることを目的としている。 江戸時代までに大成された忍者の極意を、正しく現代に継承するためなのです。 同協議会のHPでは「忍者とは?」ということが事細かく紹介されています。もっと詳しく知りたい方はコチラの閲覧もおススメですよ。
公式HP:日本忍者協議会 JAPAN NINJA COUNCIL
さらに!なんと公式HPから「忍道入門試験」を受けることもできます。流れは簡単。公式HPの「忍道」→「忍道入門試験」のバナーをクリックすれば試験問題のスタートです!これをクリアするだけで公式な忍者としての一歩が開かれます。いやはや…HPから受けられるとは、なんと簡単なものかwww と、思いきや問題はしっかり勉強しておかないとムズかしい。忍者への道は近い?遠い?
忍道仁武館-福井県熊川道場
【住所】福井県三方上中郡若狭町熊川33-10
【電話】080-3046-9054(新野彫刻店 新野佑一)
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