2026年5月5日 OPEN
南越前町宅良(たくら)地区(旧今庄町)。山に囲まれたこのエリアの最も奥にある集落、杣木俣(そまきまた)に『たくら食堂』があります。店を営むのは、宅良で生まれ育った藤原経夫さんです。

あずき色の暖簾が目印
「実家が杣木俣から車で10分ほどの場所にあるのですが、杣木俣には幼いころの思い出がたくさん詰まっているんです。夏休みになると、自転車に乗ってここまで虫を取りに来たり……。大人になった今も、空き家になってしまった家の雪下ろしや田んぼの草刈りを手伝ったりしてます」。
明治期には約30軒の家があったという杣木俣。時代の流れとともに少しずつ人が減り、2025年3月には最後の1軒がこの地を離れたそうです。
「杣木俣は、のんびりした空気が流れている場所です。宅良地区の中の一つの集落が、このままなくなってしまうのはさみしいなと思って」。そんな思いから藤原さんは山あいのこの場所でお店を始めることを決意。再び人が訪れる場所になればと、『たくら食堂』をオープンしました。
店舗として使っているのは、もともと農作業用の機具を収納していた倉庫。内装のデザインを手がけたのは、藤原さんのお兄さんであり、同じ宅良地区で雑貨店の『GENOME』を営む藤原ヨシオさん。古道具を取り入れながら、居心地のよい空間に仕上げています。
提供するのは、南越前町の名物「今庄そば」。そば打ちが趣味の奥さんが毎日手打ちし、今庄産のそば粉を使っています。寒暖差の大きい盆地の気候と雪解け水に恵まれた旧今庄町は、そばの栽培に適した土地。そんな風土の中で育ったそばに、つなぎとして山いもを使うのが「今庄そば」ならではで、弾力のある麺とつるりとしたのどごしが楽しめます。その味わいは、地元の人からも「これぞ今庄そば!」と評判。このほか、地元産の米や野菜にもこだわっており、おにぎりやお茶漬けに使う「へしこ」は南越前町河野にある『うみの宿 さへい』のものを使用。卵かけごはんには、地元・宅良で育てられた烏骨鶏の卵を使っています。
うこっけい卵かけごはん」1500円
金曜と土曜は夜も営業。民家の明かりが少ない宅良では、晴れた夜に満天の星空を眺めることもできるので、週末の夜に訪れてみるのもおすすめです。店主の藤原さんはお店を始めるにあたり二種免許を取得。運転代行(有料)も行なっているので、お酒を楽しんだあとも安心です。
たくら食堂
【住所】福井県南越前町杣木俣21-4
【電話】070-4795-9424(9:00〜17:00)
【時間】11:00~13:45(蕎麦処)、14:00~17:00(唄い処) 、18:00~22:00(呑み処) ※金・土曜は夜も営業。但し蕎麦の提供はなし
【休日】土曜の18:00まで、日曜、祝日
【席数】16席
【駐車場】あり
【SNS】Instagram
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