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監督でも映画でもない注目のゴジラとは?|気象予報士 二村千津子の風と雲

こんにちは。福井県住みます気象予報士の二村千津子です。

毎月毎月、そして毎年のように言っていますが、ことしは特に早い気がします。
もう11月なんて、信じられない。
ことしの10月は秋らしく晴れと雨が交互にやってくる天気変化でしたが,
季節の行ったり来たりが大きかったですね。

きのう半袖きょう長袖、あしたは上着?みたいな。

大きな寒暖の変化で体調を崩したりされませんでしたか?

このコラムを書いていた10月27日には、沖縄地方に猛威を振るった台風30号が、
温帯低気圧に変わり、本州の南海上を通過していきました。
太平洋側の地域で局地的な大雨に見舞われましたが、この低気圧が通過し、
今度は大陸から冬に流れ込む寒気が流れ込みました。

秋は夏と秋のせめぎあいから時々冬が顔を出すようになったり、
かと思いきや夏の名残のような空気が流れ込んだりします。

その一つのきっかけになるのが台風です。秋の台風は、熱帯から暖かい空気を運んできます。このため、時々、台風がもちこんだ暖かい空気の影響で季節外れの暑さになったりします。
日本に近づき、偏西風に乗って東へ離れるときに、日本付近が西高東低の冬のような気圧配置になることがあります。
そうすると、低気圧に向かって、大陸からの冷たい空気が勢いよく吹き込むため、
より北からの寒気を引き込みやすくなります。
台風が過ぎ去った後に、北国では雪が降る、というケースも珍しくなく、一気に季節が進むことになります。

今回も10月28日の朝には、北海道だけでなく、東北・青森からも平年より10日以上早く初雪の便りが届き、立山や白山、群馬の仙ノ倉山や武尊山など東日本の山々からは初冠雪の発表がありました。

また、東京地方と近畿地方では木枯らし1号が吹いたという発表もあって、冬の訪れが告げられまくった1日になりました。

天気図や気象衛星画像、そして、推計気象分布といった画像をみても、いったん「冬」が顔をだしました。

まずは天気図。西に高気圧、東に低気圧の西高東低の冬型の気圧配置。
「もどき」ではなく、たてじま模様の等圧線の間隔も狭く、暴風が吹き荒れるパターン。

そして、日本海には筋状の雲。

日本海側だけでなく、太平洋側にも発生しています。
そして、東シナ海には寒気が流れ込んだ時に現れるカルマン渦も発見。

寒気の風が島などにぶつかって分かれたあと、再び合流するときにできる渦です。
今回は朝鮮半島の南海上にある済州島の風下側でできましたが、よく見られるのは
済州島のほか、鹿児島の屋久島や北海道の礼文島などで見られます。

そして、推計気象分布。

これは、アメダスのデータや、気象衛星画像、レーダー画像などをもとに、アメダスがないエリアでも天気を推計して色分けしたものです。これをみると、東日本の山間部で白いエリア=雪のエリアが出現していました。

このように、いったん冬の気配を感じさせる天気になりましたが、10月22日に発表の1か月予報では、季節の歩みはゆっくりなのかなという傾向となっています。

11月上旬に平年並みか高い確率がともに40%ですが、中旬にかけては平年より高い確率が60%と、季節の歩みは緩やかになりそうな気配です。

さらに、その先、ことしの冬は暖冬傾向とみられています。
その理由に挙げられているのが、エルニーニョ現象。

しかも、ただのエルニーニョではなく、スーパーエルニーニョ。
メディアでは「ゴジラ・エルニーニョ」なんて言われています。

スーパーエルニーニョに関しては、ことしの7月や、前回スーパーエルニーニョが発生した2023年11月のコラムで触れているので、詳細は省略しますが、
先月、気象庁から発表された「エルニーニョ監視速報」によると

ピンク色に塗られているところに入った状態が続くとエルニーニョになるわけですが、海面水温が急激に上昇していることがわかります。

気象庁のまとめでは、

・2026年春から続いているエルニーニョ現象は、9月に入り過去最大の強さとなっている。
・9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+4.0℃と高く、1949年以降で
 最も高かった1997年12月の+3.6℃を超えた(表、図11)。
・今後、冬にかけて過去最大の強さのエルニーニョ現象が続く見込み(100%)。

と、ありました。

ただ、暖冬だからと言って、油断ができないのがドカ雪です。
もちろん、気温が高ければ雪ではなく雨で降る機会が多いわけですが、
時々、北極からの強烈な寒波が押し寄せると、暖冬のために、普段よりも暖かくなっている日本海上で、雪雲が急発達して局地的な大雪をもたらすケースがなくはありません。

冬への備え、整えておきましょう。

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※回答の掲載時期は未定です。全てのご質問にお答えできるとは限りませんので、ご了承ください。


二村千津子(ふたむらちづこ)
福井県出身。気象予報士・防災士・気象防災アドバイザー 2017年から7年間NHK福井放送局「ニュースザウルスふくい」で気象情報を担当。 アメブロ



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