あの“猫寺”に猫以外の新しい仲間!? 一体どんな子なの?

2019/09/16

 “猫寺”として全国的に有名な、越前市にある『御誕生寺』。猫たちに会いに県内外から年間3万人もの人が訪れるほどの大人気スポットです。そんな“猫寺”に、一昨年から“犬”が仲間入りしたとの噂。新しい仲間に会いに、『御誕生寺』に行ってみました!

犬の名前はアンディくん。ゴールデン・レトリーバーの3歳の男の子です。元々は京都にある「関西盲導犬協会」で訓練を受ける“盲導犬候補生”でした。しかし、体重が軽めで体力面に不安がある、音に敏感すぎるため、視覚障害者の方に不安を与えてしまうという理由から、盲導犬にはならずに別の道を歩むことに。アンディくんのように盲導犬候補から別の道に進む犬を「キャリアチェンジ犬」といいます。

こちらがアンディくん。ボール遊びが大好きです!(公式Instagramより)

犬も大好きな『御誕生寺』の猪苗代副住職。何となく「犬がほしいな」と思っていた頃、以前京都で盲導犬訓練士をしていた同寺の僧侶から「キャリアチェンジ犬」について耳にし、協会からアンディくんを紹介してもらいました。アンディくんの存在を知っていく中で、彼のような「キャリアチェンジ犬」という犬がいることや、「身体障害者補助犬法」という、“補助犬は人の体の一部の代わりだから、公共施設や公共交通機関の利用の際に犬を同伴できるようにしましょう”と定められた法律のことをより多くの人に広めていきたいと思うように。これらのことは一般にはあまり知られていないのが現状です。アンディくんを通して「キャリアチェンジ犬」や障害のある方と補助犬たちを取り巻く環境について伝え、多くの人により身近に感じてもらえるようにすることで、社会の役に立ちたい、と思ったそうです。

凛々しい姿を見せるアンディくん(提供:御誕生寺)

アンディくんの性格はとっても穏やか。人間や猫たちに吠えることはなく、常に自分以外に気を配るような優しい性格です。「盲導犬のDNAではないでしょうか」と語る副住職。猫にごはんを横取りされても決して怒らずに譲ってあげます。また、人と一緒に歩いていても、自分が角を曲がる時には必ず振り返る、視覚障害者の方が来た時には「僕が何とかしなきゃ」と思っているような素振りを見せる、というように、盲導犬になるために学んだことが今でもアンディくんの中に残っています。

ごはんを横取りされてちょっとしょんぼり…(提供:御誕生寺)

参拝の人たちは「“猫寺”なのに犬もいるの!?」とビックリ。でも、人に吠えることなく、穏やかで優しい性格のアンディくんはすっかり人気者となり、最近ではアンディくん目当てにお寺に遊びに来る人も増えてきました。

アンディくんの人柄ならぬ“犬柄”が、人間の心を惹きつけるのかもしれませんね。


アンディくんと一緒に「キャリアチェンジ犬」や「身体障害者補助犬法」を広める活動を行なっている副住職に、もう少しお話をうかがいました。
“命と向き合うお寺”『御誕生寺』。副住職の思いと新たな計画。

御誕生寺
【住所】福井県越前市庄田町32-1-1
【電話】0778-43-6081
【時間】6:00~18:00(猫のごはんタイムは8:00~、15:30~)
【駐車場】あり
【HP】あり(ブログ)
【SNS】Facebook   Instagram

#地域ニュース#丹南

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