“命と向き合うお寺”『御誕生寺』。副住職の思いと新たな計画。

2019/09/17

前回ご紹介したアンディくんの他に、現在26匹の猫たちが暮らす『御誕生寺』。このお寺が“猫寺”になったきっかけは境内に捨てられていた4匹の猫を住職が拾ったこと。その後猫は増え続け一番多いときで80匹にもなりましたが、猫たちの体調管理や里親探しに力を入れ、SNSでの情報発信も行なうようになり、猫の数は徐々に減っていきました。
「里親にもらわれていくと、このお寺から猫がいなくなっちゃうんじゃない?」と言われることもあるそうですが、「それでも構いません。それよりも、人に接するように動物の命と向き合ってくれる方と猫たちとの縁を結びたいと思います。そして、1000年、2000年レベルで“縁結びの寺”として、猫とのご縁の話が伝わってほしいですね」と副住職は語ります。

ごはんタイムに集まる猫たち

そんな『御誕生寺』では、本堂に大仏様を建立する計画が進んでいます。膝に猫が乗っている、オリジナリティ溢れる大仏様です。
「人間も動物も区別なく、“命と向き合いたい”、という思いで猫を膝に乗せることにしました。批判もあるかもしれませんが、人間、動物の区別なく、同じ“命”と共存するこのお寺らしさを伝えていきたいです」

中国で制作中の大仏様。今年11月から施工予定(提供:御誕生寺)

大仏様のお披露目は来年5月。大きな祭りを開催するそうです。
「祭りには、未来を担う子どもたちにお稚児さんとして参加してほしいです。そして将来、大人になった子どもたちが自分の子や孫に“おじいちゃんは大仏様が来た時のお稚児さんだったんだよ”と話してほしいです」

「動物は演技をしない、嘘のない世界で生きています。だから動物がそこにいるだけで人間は安心するのではないでしょうか。福井県は幸福度No.1と言われていますが、人間が遺伝子レベルで求める“安心感”という名の“幸せ”がこの寺にあるから、皆さん遠くからでも来てくれるのかもしれませんね」と副住職。

副住職、アンディくん、ルームメイトの猫「ポンポン」の3ショット

嘘のない世界で生きる動物たちは、私たちに“安心感”を与えてくれます。なぜ安心するのか? それは私たちが日々の生活の中で“つきたくもない嘘の世界”に染まってしまっているからかも。アンディくんや猫たちと接していると、私たち人間も彼らのように、他者にはもちろん、自分自身にも嘘をつかず、正直に生きよう、という気持ちになりますよね。

「みんな、僕に会いに来てね!」(提供:御誕生寺)

御誕生寺
【住所】福井県越前市庄田町32-1-1
【電話】0778-43-6081
【時間】6:00~18:00(猫のごはんタイムは8:00~、15:30~)
【駐車場】あり
【HP】あり(ブログ)
【SNS】Facebook Instagram

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