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2019/10/04
『金沢21世紀美術館』にて、2017年よりデザインギャラリーで始まった展覧会シリーズ<lab.4>の第4弾。実験室や研究室を意味する 「laboratory」の略。会場となるデザインギャラリーを作品展示の場所として用いるだけでなく、調査・研究・実験の場として開きつつ、そのプロセスをプレゼンテーションします。
1. イントロダクション:空間のつながりを可視化
会場となるデザインギャラリーの空間を〈Space Syntax〉の手法で分析し、床面全体にヒートマップを描き出します。部屋の中で立ち位置を変えることによって視覚的・動線的な環境が変化することを、直感的に理解できるように示します。
2.<Space Syntax>の理論と実践
トラファルガー広場(ロンドン)の再生計画など、〈Space Syntax〉がこれまでに手がけた実践事例とともにその理論を解説し、〈Space Syntax〉がどのように空間レイアウトという見えない力を測ろうとしてきたのかを紹介します。
3.空間レイアウトと人間の認知・行動との関係を観察
館内の一部の通路を対象として、スツールを配置し、行き交う来館者の動線を調査します。どこで立ち止まり、どこで座るのか、また、個々に休むのか、グループで会話をするのかといった行動を、映像解析技術を用いて分析し、解析結果を逐次、会場に表示します。
4.金沢21世紀美術館の空間特性を分析する
空間の開放性や行動の多様性が企図された空間での空間認知と行動について、出入口の変更など異なる条件を設定して分析します。当館の改修工事による休館期間に、リサーチサポーターとともに展示ゾーンの動線を調査します。結果は展示再開(2月4日)後に会場で公開予定。
lab4. Space Syntax
2019/10/12(土)~2020/3/22(日)開催。イベント情報はこちら