【インタビュー】音楽は私たちの表現の形の一つ。ペンギンラッシュが語る最新作

2019/10/01

聴いてくださった方それぞれの解釈で
「七情 」を感じてください。

地元である名古屋を拠点に活動する男女4人組のバンド、ペンギンラッシュ。ファンク、ジャズ、J-POPを程よく融合させた、独自の音楽を奏でる彼女たちが6月5日にリリースした2ndアルバム『七情舞』(しちじょうまい)が、早耳な音楽ファンの間でジワジワ拡散中だ。9月末日に長野県で開催された、秋フェスを代表する「りんご音楽祭」にも出演し、これからの活躍に期待がふくらむ新生を代表して、ハスキーで存在感ある歌声が蠱惑的な望世(Vo,Gt)にインタビューを行なった。
 

  左(上段)からVo.Gt.望世、Key.真結、Ba.浩太郎、Dr.Nariken
 

――2ndアルバム『七情舞』リリースから4カ月が経ちましたが、リスナーや音楽関係者の反応はどうですか?

ペンギンラッシュは名古屋を拠点にしたインディーズバンドなので、知名度がそこまであるわけではないんですが、J-WAVEのTOKIO100で16位をいただいたり、「ゲスの極み乙女。」のボーカル、川谷絵音さんに雑誌で紹介していただいたりしました。
 

――1stアルバム『No size』のリリースから10カ月で、もう1枚アルバムをリリースするのって大変ではありませんでしたか?スパンが短いですよね。

短期間には思いませんでした。音楽は私たちの表現の形の一つ、あまり期間は気にせずにできました。
 

――『七情舞』と『No size』の作風、世界観の違いがあれば教えてください。

『No size』は私たちの初めてのアルバム、高校時代に出来た曲も収録されています。良い意味で色濃く、とっ散らかったアルバムになったと今は思います。『七情舞』もやったことは『No size』と変わらず、私たちの作りたいものを作ることを大切にしました。しいていうなら”全曲通して溢れない”1枚にしたい、とは話していました。どれか目立つ曲がある1枚というより、1枚の作品として温度が溢れない作品になったと思います。
 

ワンマンライブ「Rush out night 2019」©郡元菜摘
  

――『七情舞』。言葉の響きがとても印象的ですね。なぜこのタイトルに?

「喜・怒・哀・楽」に「愛・悪・欲」を足した、7つの感情を意味する「七情」という言葉があります。今回収録されている曲が7曲で、7で何か掛けれないかと7のつく言葉から選びました。7曲を通して、曲に込めた感情が舞っていくようなイメージです。他にも候補はたくさんあったのですが、語感や字面も好きで『七情舞』になりました。
  

――ジャズ、ファンク、フュージョン、歌謡曲…。メンバーそれぞれ音楽のルーツが異なるようですが、自分たちが作り、奏でる音楽の【強み】【らしさ】は何だと思いますか?

“ペンギンラッシュ”らしさを共有していること、ルーツはバラバラだからこそさまざまな音楽的アプローチの方法を共有し、形にできることが強みだと思います。だからかハードロックやブルース好きなど、私たちのルーツとは違う音楽を好むお客さんも多いです。お客さんのルーツもバラバラ。不思議だけど嬉しいです。
  

――1曲目の『悪の花』から、独特の世界観にグッと引き込まれました。曲作りに緻密さを感じるのですが、作詞・作曲はどのようにしているんですか?

ボーカル、キーボード、ベースの3人が大元になる曲を持ち合い、それをベースにスタジオで形にしていきます。デモの段階でほぼ仕上がっている曲もあれば、デモからかなり変わっていく曲もあります。作詞はボーカル望世が書いています。曲が先で詞を後に書くことが多いです。『七情舞』の中では「契約」が唯一、詞が先にできた曲です。
   

――『契約』『モノリス』…。曲のタイトルだけでなく、文学的な色をもつ歌詞もすごく印象的です。【こだわり】や【大切】にしていることは?

日常に漂う気配に敏感になること、ですかね…。生活に言葉がたくさん落ちている気がするので。
  

ワンマンライブ「Rush out night 2019」©郡元菜摘
 

――『七情舞』でリスナーに伝えたいことは?

日々の生活、社会からインスピレーションを受けて曲を作ったり詞を書いています。タイトルにつけた七情、聴いてくださった方それぞれの解釈で感じていただければと思います。
  

――8月18日に地元、名古屋でキャリア初のワンマンライブを行なったと聞きました。ライブの感想を教えてください

最高に楽しかったです。私たちとお客さんだけで作り上げる空間、自由でした。もっと表現の幅を広げたいと思いました。
  

―― 噂では名古屋は今、バンドが熱いらしいですね。名古屋のシーンってどんな感じなんですか?

名古屋のバンドが熱いと感じたことがありませんが、良いバンドはたくさんいます。シーンもぶっちゃけよくわからないです。佐藤守晃という変態がいるのでぜひ見てみてください。あれが名古屋の真髄です。
   

――バンドの未来予想図を教えてください。

音楽にアート、美味しいご飯とお酒、自分たちが好きなものを集めたフェスを開催したいです。



『七情舞』
2019/06/05 Release
NCS-10227/1800円+税

     

        



ペンギンラッシュ
名古屋市出身。高校の同級生であった望世、真結を中心にFUNKやJAZZを作法としたJ-POPの開拓を目指そうと結成。2017年に2人をサポートしていた浩太郎とNarikenが正式加入し現4人体勢に。現在の POPs シーンに存在しない “違和感”、昨今のバンドサウンドとは一線を画すジャンルレスなアンサンブルに注目。2018年8月1日に全国流通盤となる1stアルバム『No size』、2019年6月5日に2ndアルバム 『七情舞』 をリリース。
Penguinrush​オフィシャルサイト
Instagram Twitter
  

#インタビュー#音楽#エンタメ

  • ツイートするツイートする
  • シェアするシェアする
  • 送信する送信する