芸術の秋は映画を見よう! 福井屈指の“名画座”『メトロ劇場』へ

2019/10/12

福井の映画ファンを温かく見守る
1スクリーンだけの小さな映画館

子どもから大人まで、多くの人が心躍らされるエンターテインメント、「映画」。最近はDVDやインターネットのサービスを利用することで自宅でも映画を見ることができますが、やはり映画館で鑑賞する映画は格別。大画面のスクリーンと迫力のある音で映画を楽しめるだけでなく、作品の感動を不特定多数の人々と同じ空間で共有できることも映画館の大きな魅力の一つです。

福井市にある『メトロ劇場』。昭和28年にオープンしたこの劇場の名を付けたのは現社長の曽祖父。名前の由来は今となっては分かりませんが、地下鉄を意味する“メトロ”から、もしくはアメリカの配給会社『メトロゴールドウィンメイヤー』から取ったのではないかとスタッフさんは言います。

ビルの4階に『メトロ劇場』はあります

オープン当初は洋画を中心に、最先端の映画を上映していましたが、TVが普及し始め、映画業界全体が下火となってからは路線を変更。県内のどの映画館も上映していない作品、小さい配給会社の作品だけれどとても素晴らしい作品を上映するようになりました。この考えは今も受け継がれています。

過去に上映した映画のポスター

上映作品を決めるのも独自の方法で。
観客の声に寄り添い、感動を届ける

コアな映画ファンに絶大な人気を誇るこの映画館では、ちょっと変わった取り組みを行なっています。お客さんのアンケートによって上映作品を決めているのです。今は亡き前社長が始めた取り組みで、若いころ神戸にいた前社長は、当時通っていた映画館で行なわれていたアンケートで上映作品を決める仕組みに感銘を受け、お客さんの声を拾い、心に響く作品を届ける方法を取り入れました。社長が代替わりしてからもアンケート方式は続いています。
他にも、NPO法人と協業して、テーマに沿った映画の上映を行なったり、公式のSNSを通じて上映作品の案内をしたりと、“今風”の手法も取り入れながら着実にファンを増やしています。

上映作品の根底にあるのは「メッセージ性がある」、「平和、環境など社会性を持つ」こと

『メトロ劇場』を訪れるのは“映画マニア”と言っても過言ではないほどの映画好きばかり。中には坂井市三国町で暮らしたジャンクアートの巨匠・小野忠弘さんや、福井市出身の俳優・山本浩司さんなどの著名人も名を連ねます。皆が口を揃えて言うのは「この劇場のおかげで福井でも素晴らしい作品を見ることができる。ありがとう!」という言葉。その言葉がスタッフさんの励みになっています。

「山本浩司参上!!」。お客さんが自由に映画の感想などを書き込めるノートにあるのは、山本さんが訪れた際に書いたもの

「ここに来てくれる方は作品を選んで来てくれています。責任をもってしっかりと作品を選び、感動を届けたいです」そう語るのは前社長の妻・根岸るり子さん。小規模で、お客さんとの距離が近いからこそ分かるお客さんの思いを大切にしています。

10月も中旬となり、まさに“芸術の秋”。福井屈指の名画座『メトロ劇場』で、映画という芸術に、そして感動に出会ってみませんか?

古い赤いソファが歴史を感じさせます

月刊ウララでは『メトロ劇場』支配人のコラム「メトロの灯」を連載しています。こちらもぜひご覧ください!
(日々ウララ編集部・三好)

メトロ劇場
【住所】福井県福井市順化1-2-14
【電話】0776-22-1772
【時間】上映時間表を確認
【席数】117席
【駐車場】なし ※福井市内の駐車場については、駐車券提示で割引料金
【HP】あり
【SNS】Facebook  Twitter

#エンタメ

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