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【シーズン到来! 食べよう! 学ぼう! 越前がに】
2019/10/20
福井県最強ブランド“越前がに”。県内外の多くのファンに愛される越前がにのこと、みなさんはどのくらいご存知ですか? 歴史や食べ方、さらには噂の“超高級越前がに”まで、知っておきたい知識をご紹介!
日本でのカニ漁の歴史は1500年代、安土桃山時代に始まったといわれています。一方、福井(越前)でのカニに関する記録も同時代、1511年の公家(三条西実隆)の日記に見られます。
その後、1600~1700年代にはカニ漁も工夫され、漁獲量が増加。1724年、当時の越前国の特産を紹介した『越前国福井領産物』には、「取得かたき時節の御座候」との注意書きに加えて、「ずわいがに」の表記が見られます。
さらに『日本山海名産図会(1789~1800)』には、「若狭鰈網にカニの混獲が多い」との表記があります。つまり福井は、日本でいち早くカニに携わり、カニ漁に精通、美味しさをも熟知していたと考えられるのです!
茹でる
水揚げされた日の気候や状況に応じて塩や時間を調整して茹で上げます。その絶妙な塩梅が、カニの身の甘さを引き立てます!
焼く
カニ脚に切れ目を入れて焼くだけ。ただそれだけなのに、茹でガニとはまた違う味が楽しめます♪ また、活きたカニを丸ごと焼き上げる「丸焼き」も地元では好評です。
刺身
カニ刺しとも呼ばれています。半透明の生のカニを冷水に数秒間浸すと、カニ身が花開くようにフワ~ッと広がります。ほんのりとした甘みと潮の香りが堪能できます!
鍋
「越前がに」やせいこがに(雌の越前がに)の他、魚介類や野菜をたっぷり入れて味わいます。さまざまな食材の旨味が染みた出汁は、ごはんを入れてシメの雑炊に◎
丼
炊き立てのご飯の上に、せいこがにの脚の身と内子、外子をたっぷりのせ、カニミソもスープにしてかけて出来上がり! 芥川賞作家である開高健氏が愛し、“海の宝石箱”と形容した老舗旅館オリジナル料理「開高丼」です。
「上には上がある」。一流のかに・越前がにの中でもさらにランクの高いものも存在します!
日本で唯一「献上がに」
美味しいかにが水揚げされる漁港は全国各地にありますが、皇室に献上されるのは越前がにのみ! 越前がにの名が全国に知れ渡ったきっかけでもあり、明治42年から、毎年献上されています。越前がにの漁場の一つ、坂井市三国町の4軒の魚問屋から毎年1軒が担当していて、献上日(1月10日~1月20日)に水揚げされる最高品質のものが選ばれます。
“幻のカニ”「極」
2015年から登場した、越前がにの最高級ブランド。甲羅幅14.5cm以上、重さ1.3km以上などの基準を満たしたズワイガニにのみ与えられる称号で、1杯あたり数十万円の値がつく超高級品です! “奇跡”とも言えるほど大きく育った「極」には身がぎっしり詰まっています。
越前がにの世界をちょっとだけ覗いてみましたが、その魅力はこんなもんじゃありません! 実は、お伝えしたい魅力がまだまだたくさんあるんです! 続きは次回までのお・た・の・し・み♪
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