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2019/10/26
約3年ぶりとなるフルアルバム『サバイバル・ゲーム』を10月9日にリリースした名古屋発のラウドロックバンド、ヒステリックパニック。最新アルバムを引っさげた全国ツアー「ULTIMATE BATTLE TOUR 2019~2020」のスタートを11月に控え、来年2月には金沢公演も決定している彼ら。アルバム制作の裏側、渾身の1枚に込めた思いなど、ボーカルのともに語ってもらった。
――約3年ぶりのアルバム『サバイバル・ゲーム』ですが、ここまで長い期間アルバムをリリースしなかった理由は?
フルアルバムを作るのはとても疲れるからです。…と言うのは冗談で(半分本当ですが )、フルアルバムってなかなか重たいじゃないですか。ライトな人たちからすると逆に取っ付きづらいと言うか。なのでより多くの人に、自分たちに興味を持ってもらえたタイミングで出したいなとは考えていました。
――アルバム、聴きました。まず、モーニング娘。の大ヒット曲「恋愛レボリューション21」のカバーにビックリです。ヒスパニがモー娘。?????です笑。「恋愛レボリューション21」をカバーしようという発想はどこからですか?
ありがとうございます。前作にもカバー曲は収録していたのですが、まずカバーができるのってバンドの強みだと思うんですね。勉強にもなりますし。その上で、自分たちが好きな楽曲、且つトリプルボーカルが活かせる楽曲。そしてそれは僕らが普段プレイしているスタイルから遠ければ遠いほどに面白い。といった選曲基準で選びました。でもまぁ何よりも僕らモーニング娘。直撃世代なので。
――2017年の「月刊ウララ」インタビューで、「ラウドロック=とっつきにくいを払拭するため、大衆性は常に意識している」と語ってくれましたが、現在もその考えは変わっていないですか?
ですね。そこはメンバー全員の共通意識として、このバンドの根底に有ると思います。普通のラウドロックならこのバンドじゃなくても良いので。
――約3年待った甲斐があったと大声で叫びたいくらいの曲数が入ったアルバムですね。制作はいつから始めたんですか?
春頃ですね。2〜3カ月ほどで全て作りました。ちなみにCDショップの初回特典用にもう1曲書き下ろしたので、全14曲有ります。短期間でめちゃめちゃ頑張りました。褒めて下さい。
――確かヒスパニは、毎回、全体像は考えず、元ネタを軸に、メンバーでアイデアを持ち寄ってアルバムを制作していくスタイルだったと思うのですが、今作も同じスタイルで制作を?
各々が温めていたリフやメロディの欠片は有りました。でも基本的に楽曲の作り置きはしないバンドなので、今回もその欠片を持ち寄りつつ、ほぼゼロから5人で作りました。
――ちなみに今作の中で“コイツやってくれたな”というアイデアを持ってきたメンバーはいますか?
先行配信でリリースした『弱虫ライオット』と言う楽曲が有るのですが、その楽曲のテーマはドラムのやっちが発案したモノで。ボーカル陣以外から歌詞のテーマが出て来たのは初めてだったので、面白かったですね。
――轟音の中にしっかり存在する、歌詞。今作も健在ですね。作詞はともさんが担当していますが、どのように作詞を行なっているんですか?
ありがとうございます。歌詞のテーマは日々思い付いた事をiPhoneのメモに書き溜めてあります。ヒスパニは完全に楽曲先行なので、出来上がってきたオケに対して、その中からマッチしそうなテーマを探していく感じですね。
―― 『サバイバル・ゲーム』はヒスパニ史上、“かつてないくらいに前向きな楽曲を多数収録した”とのことですが、ヒスパニって、そんなに後ろ向きなバンドだったんですか?
よく言われます。サウンド自体は明るいからか、見た目がYouTuberっぽいからか分かりませんが、割とパーティー野郎だと思われがちなんですが 歌詞だけみたらかなり後ろ向きです。と言うか、それしか無いです。他のメンバーは分かりませんが、作詞をしている僕自身がだいぶネガティブなのでポジティブな歌詞は書けないんですよね。