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2019/11/01
“国立大学就職率12年連続No.1”という高い就職率を誇る福井大学。学生たちの就職活動を支える“就職支援員”をモデルにしたドラマ『シューカツ屋』が、来年2月NHK BSプレミアムで放送されます。主演はなんと女優の水川あさみさん! 一体どのようなストーリーなのでしょうか? そしてそのモデルとなった福井大学のキャリア支援課とは……?
9月下旬から福井県内各地でロケが行なわれた本作品。9月30日には、主演の水川あさみさんを始め、橋本じゅんさん、田上晃吉さん、上川周作さん、白石聖さん、篠田諒さんといった豪華俳優陣が福井大学文京キャンパスでロケを行ないました。
ロケ取材会では、撮影現場も公開。1分程のシーンでも俳優の演技はもちろん、照明やカメラ、エキストラの動きまで何度も細かくチェック。緊迫した空気にドキドキです……!
婚活の日々を送るアラサー女子。
異動先で出会った人たちは…?
舞台は水川さんが演じるアラサー女子、流川美野里(みのり)が働く就職支援室。婚活に励む日々の中、異動先で出会った就職支援のプロ集団「シューカツ屋」。“型破り”な就活支援とその熱さにうんざりしていた美野里でしたが、癖のある室長に背中を押されて自身も学生の応援にのめり込みます。
「自分らしい生き方を探そう」と学生の再起を応援する中で、いつしか自分自身の生き方をも見直す……。という自分の“居場所探し”の物語が描かれます。
福井で撮影を行なった出演者たちは、演じていく中で何を感じたのでしょうか? 話しを伺いました。
―台本を読んでの印象は?
水川さん「とてもポジティブな作品だと思います。人が何かに向かって頑張って突き進んでいく姿や、主人公の成長が描かれています。ドラマ自体は1時間程ですが、その後も未来に向けての発信がある、そんな脚本です」
—福井を訪れるのは2回目の水川さん。福井の印象は?
水川さん「以前テレビ番組「鶴瓶の家族に乾杯」で来た時、いきなり街の人に声をかけても優しく迎えてくれましたね。お蕎麦を打ったり楽しい経験もしました。今回も美味しいものもたくさん食べてます!」
さらに水川さんは「実際に現場で福井大学の生徒さんの話を聞くことができたのは地域発ドラマの醍醐味」「福井の有名な場所にも訪れて、ここにいる6人だけでなく、福井の劇団の方やエキストラの方、福井のみなさんでドラマを作っています」と、福井でのロケを振り返りました。
そして主人公・美野里の“居場所探し”のキーパーソンとなる、就活支援室長・叶野仁志を演じるのは橋本じゅんさん。
—福井大学で行ったロケの感想は?
橋本さん「まずはモデルになっているキャリア支援課の取り組みに驚きと共に感動しました。福井だけでなく日本にも貢献しているなと。また大学生と同じ空気を吸いながら行なうロケはワクワクして楽しみながら演じています」
—撮影中の周りの反応はどうですか?
橋本さん「実際に働いている支援課の方に“うちの支援室にソックリです!”と言ってもらえました。このドラマを見ていろんな方に元気になってもらえたら嬉しいですね」
また、同局制作統括の宮本晶樹さんは、「自分の居場所を探すというのは簡単なことではない。しかし、その居場所は必ずあるのだということを、就活生だけではなく、社会人の方、主婦の方、いろいろな立場の人が共感してもらえるようなドラマになっています」と話します。
撮影は、福井駅前電車通り、片町、足羽川沿いといった中心市街地のほか、あわら市の『ふくい園芸カレッジ』、鯖江市の眼鏡メーカー、越前市の時計店、などで行なわれ福井県民にとって見慣れた景色が登場するそう。
さらに、津田寛治さん、高橋愛さん、片山享さんといった福井出身の俳優陣も出演! 福井大学の学生もエキストラとして数百人も参加し、まさに福井の人たちと作り上げているドラマとなっています!
一体何がすごいの?
福井大学のキャリア支援課とは?
多くのメディアにも取り上げられ、ついにはドラマにもなった福井大学の就職支援。そもそも何がそんなにすごいの?ということで、モデルになったキャリア支援課を訪ねました!
こちらが、現在実際に生徒たちを支えている7名の支援課のみなさん。ドラマ出演者さながらポーズをとっていただきましたよ!
大学通信調査の「全国大学実就職率ランキング」で複数学部を有する国立大学12年連続No.1という結果を更新し続ける実態は? 主に学校の取り組みや結果として、
・年間50回以上のガイダンス実施
・学内合同企業説明会に4日間で480社参加!
・実就職率の実績97.0%!(2018年度卒業生)
・就職支援学生満足度83.5%!(2017年度卒業生)
などなど手厚いサポートや実績がたくさんありますが……。
最も大切にしていることは、悩みを抱えている学生に対して、少しでもコミュニケーションをとって話を聞く。何が本人にとって引っかかっているのか気付いてあげる。そして、学生との距離感を縮め、信頼感を築くことだと言います。
“ガチャガチャ”がある支援課!?
居心地の良い空間を目指し。
支援課では、「自分だけまだ進路が決まっていない」「何をどうしたらいいかわらかない」という不安と億劫さから足を運ばない生徒がいる中で、誰もが出入りしやすい空間作りの工夫がされています。
例えばこちら! なんとカウンターにはガチャガチャが。「恋みくじなら就活中でもネガティブな気分にならないでしょ?」と、カプセルには恋みくじや飴、可愛いマスキングテープまで! ちょっとした心遣いに、落ち込んでいた気持ちも明るくなりそう♪
そして飴ちゃんコーナーも。「飴持ってってね~」というちょっとしたやり取りが学生との距離を縮めるきっかけになるのだとか。
しかし、“相談しやすい環境作り”をしていても、コンタクトが取れない学生はまだまだいると言います。
「8~9割程の学生は自力の就職活動で自分の進む道を決めます。なかなか決められない学生をどうするか。どれだけ支援課として手厚くサポートできるかが要となります」と話すのは、キャリア支援課長の大橋祐之さん。ドラマ内であの“癖のある室長”のモデルになった方です!
コツコツと粘り強い“おせっかい”を。
学生とのコミュニケーションが要。
まずは“学生の就活の状況を把握すること”からサポートが始まります。現状や悩みを知ることで支援課として解決策を提案することができるのですが、相手は学生……。
「電話をかけても出てくれない学生はたくさんいますからね。そんな時は、教員にお願いします。そこから友達に聞いてもらったり、手紙を書いたり、時にはバイト先まで訪れてもらったり……。」
学生と支援課職員の接点が少ない中、教員と共に学校全体が協力して学生に寄り添い、全員とコンタクトをとることで、ようやく個人に合わせた手厚い就職支援ができるというのです。
もちろん学生にとって就職が全てでありません。他の夢を追いかける生徒がいれば“こんな道もある”と提案をします。
「就活中の学生は、学生から大人への階段へ上る難しい時期。そんな時にこそ“常に学生の味方でいる”ことが大切です。就活は“自己責任”と言われることもありますが、 “おせっかい”と思われても私たちは愚直にコツコツと学生に寄り添い続けます」と、大橋さん。
最後に「ドラマへ期待していることはありますか?」という問いには、「私たちが実際に学生にかけている言葉が台本に反映されていたり、俳優さんの演技から熱さと愛情を感じました。どんなストーリーになっているか楽しみですね」。
実在する支援課や職員をモデルに描かれるドラマ「シューカツ屋」。ドラマ内では実際のセリフや小道具などに反映されているといいます。果たして一体どんな展開になっていくのか……? 福井県民として目が離せません!
(日々ウララ編集部・川端)
NHK BSプレミアム
福井発地域ドラマ 「シューカツ屋」
【放送予定】
2020年2月26日(水) 22:00~22:59
【問い合わせ】
0776-28-8850(NHK福井放送局)
HPはこちら
福井大学 学務部キャリア支援課
【問い合わせ】0776-27-9761
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