獣を威嚇し獣害を防ぐロボット。その威力は?!|『スーパーモンスターウルフ』

2019/11/12

このロボットが凄い!!!! 越前市による獣害に対する被害を防ぐために設置された狼型ロボット。それが『スーパーモンスターウルフ』。首を回しながら、つんざくような咆哮、目からビームで獣を威嚇! 遠目に見ても存在感がアリアリですよね。ウルフは全国的にも、既に効果が認められており北陸では初導入となる獣害対策機械。

野原に設置されたウルフ。遠くからでも迫力が凄い

近年、イノシシやシカ、サルの獣害が増え、越前市では作物の出荷がゼロになったことも。この被害を深刻にとらえ仁愛大学と越前市農林整備課、東京都のソフトウェア開発会社『イーエックスメディア』と産官学で連携をしながら、ICT(情報通信技術)を使った獣害対策の取り組みが始まりました。

その一環として2018年9月6日、越前市奥宮谷町で始まったのが、『太田精機』が開発した、音声や光で獣を威嚇する『スーパーモンスターウルフ』を導入した獣害対策効果の検証です。

【 スーパーモンスターウルフについて】
体長 65cm / 体高 60cm
音量 90db
動力源 DC12V
自動車用のバッテリーにて稼働し電源が無くても設置することが可能。音量の90dbは「きわめてうるさい」とされる音量レベルであり“騒々しい工場の中”並みの音量(いきなりウルフが鳴いた瞬間はかなりビビりました……)です。

間近で見るとヒトもビビるくらいのど迫力です

ヒトの声やサルが嫌がる声など50種類の声を発し、その数50種類。赤外線センサーに引っかかると咆哮するともに目が発光「モンスタービーム」や首振りで獣を威嚇する。まさに動物の追い払いに特化した機械(獣は目を合わすと逃げるそうです)。獣のみならず人でも逃げ出したくなるような驚異の姿です。その効果範囲は約1kmにも及ぶそうです……が、ウルフから離れるにつれ効果が薄まったようです。本体から150mあたりでは確実な効果がみられました。

森林に設置された拡張モジュール

このままでは広大な田畑を守ることができない……。そこで距離の問題を解決するために開発されたのが拡張モジュール。無線スピーカーであり、ウルフ本体や親機から離れた場所でも、赤外線センサーで動物を感知すると音が鳴るシステム。逆に拡張モジュールが物体を感知すると、ウルフや近くのモジュールから音が鳴る。

この拡張モジュールにより、ウルフから離れた場所でも獣害対策の効果があがり、なおかつ現在は音で罠の方に獣を誘導するという取り組みも始まっています。なお、獣を威嚇しその場から追い払うことはできていますが、逃げる方向が町や住宅地に行くということが懸念されます。昨今、「住宅地にサルやクマがあらわれた」なんてニュースをよく聞きますよね。

特殊なカメラを使って獣の動きも観察

ですから、追い払うだけではなく音を使って獣を導き、森や山へ帰すという動線も考えられています。  『スーパーモンスターウルフ』の導入自体は田畑の作物を獣害から守ることが役割ですが、これからヒトと動物、お互いがうまく共存できるよう考えられた取り組みでもあるのです。 (日々ウララ編集・坂本)

取材協力 仁愛大学 人間学部 コミュニケーション学科
【住所】福井県越前市大手町3-1-1
【電話】0778-43-6529 (代表)
【HP】 あり




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#エンタメ#丹南

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