【世界から発信! ふくい人滞在記。】

[世界から発信inケニア④]5,000メートル級!大陸2位のケニア山にアタックした話

2019/11/14

福井の皆さんこんにちは。
お久しぶりです。ケニア在住の久保唯香です。
今回は、アフリカ大陸で標高2位を誇る「ケニア山」登頂に挑んだエピソードをご紹介します!

レナナ峰(4,985m)から望む
ケニア山の最高峰(5,199m )

皆さんは、日本最高峰3,776mの独立峰、富士山に登ったことがあるでしょうか。神奈川県に育った私にとって富士山はありふれた風景の一部でしたが、アタックの機会もなく、ケニアに来るまで私の最高登頂記録は、福井で暮らしていたときに登った石川県「白山」の2,704mでした。

石川県「白山」の山頂にて。2017年8月

アフリカの山で有名なのは、タンザニアにあるアフリカ最高峰5,895mの「キリマンジャロ」でしょう。独立峰としては世界最高というその山頂にたどり着けたとしたら、その達成感は並大抵ではないはず。大は小を兼ねるというし、富士山も登ったことになるのではないか(すいません富士山。笑)そしていつからか、「富士山登ります」ではなく「キリマンジャロ登頂目指します」と宣言して歩くようになりました。するとケニア到着早々、ケニア駐在の先輩がキンキンに冷えたケニアビール「ホワイトキャップ」を指差し、私にこう語りかけたのです。

ケニアビールの定番「ホワイトキャップ」

「キリマンジャロ登りたいなら、ケニア山も登ってみるべきだよ!」

―――ケニアにも山があるのか。

ビールのラベルへの好奇心に勝てなかった私は、先輩に勧められるがまま、山に向かったのでした。ケニア最高峰、アフリカ大陸2位5,199m(一般登山者の最高到達地点は4,985m)の「ケニア山」へ。

― Day 1. ―

登山口となるゲート。ここで入山登録をします

私が住むナイロビから陸路で5時間。昼頃登山ゲートに到着し、入山登録を済ませます。おなかすいたな~とふと掲示板に目をやると、“2,650m”との表示が。マズイ。あと100mで、自己最高到達記録を越えてしまう。

ケニア山登頂には、最短でも2泊3日が必要です。登山者は私を含む3人、それにガイドが1人、大きな荷物を持って上がるポーターが3人、コックが1人。合計8名で登ります。食事はすべて、コックとポーターが手作りで提供してくれます。

山中ではこんな感じの食事。意外としっかりしています

昼食後、最初の山小屋までは高地順応のため、 ゆっくり歩いて登ります。路面もしっかりとしているので、自動車での乗り入れも可能です。1日目の登山時間は約2時間。到着後は山小屋で休みます。

初日に宿泊した山小屋

初日に宿泊した山小屋の標高は既に3,300m。私はあっさりと、自己最高到達記録を更新しました!

そしてこの山小屋にはシャワーがありません。電気が限られているので暖房もないですが、夜間は寒く、シャワーどころではなかったです。綺麗な夜空も、1時間も眺めていられませんでした。ということで初日は体を休め眠りにつきましたとさ。

― Day 2. ―

翌日、本格的に山に入ります。足場が悪くなっていくので、脚へのダメージを軽減すべくステッキを使いながら、進んでいきます。

登山口に続く道。舗装されているラストの道路です
登山道は一部起伏があるので、
安全のためにきちんとした登山靴で登ります

登山途中、

私「ガイドさん、ガイドさん。トイレに行きたい。」
ガ「ああ、その辺りでご自由にどうぞ。あの茂みはどうかな。ゴミは必ず持ち帰ってね。」
あ、はい・・・。

と、トイレはこんな感じです。

ガイドさんはこれまでに、
数えきれないほど登頂しているのだとか!

私「ガイドさん、ガイドさん。3,776m(富士山山頂)は越えた?」
ガ「んーよくわからないけどもう4,000mまできてるんじゃないか?」
!!!!(超えてる!)

奥に見えるのが「ケニア山」山頂。
この時点で富士山を超えています

2日目はとにかくそんな調子で、ゆっくりと歩き続けます。かなり遠いように見えますが、徐々にその姿が大きくなっていきます。途中、まるで映画のワンシーンのような渓谷も現れます。うん、壮大。

早朝コックに作ってもらったお弁当を食べつつ休憩

進み続けること暫く、16時頃、2日目に宿泊する山小屋に到着。標高は4,400mに達していました。

午後になると雲がかかる山頂も、
一瞬だけ姿をみせてくれました。なんと神々しい

「明日は午前2時起床。3時からアタック開始だ。よく休むように!」ガイドからの指示が飛びます。

山小屋には、アメリカ人、カナダ人、フランス人など20人ほどが宿泊。アジアからは私達だけです。気持ちはみんな一緒。ここまで来たら、あの山の頂上(一般人が登れるのはレナナ峰4,985m)に立ちたい!「Good luck!(幸運を祈る!)」と声を掛け合い、山小屋に一体感が生まれました!

次ページ→■いよいよラストアタック!
登頂できるのか、それとも…。

#コラム#連載

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